経済科学部1年SAのMです。今回の記事は、今年の10月に着任されたアカデミック・アドバイザーの石井先生に私がインタビューした内容の前半をお届けします。
M:自己紹介をお願いします。
石:石井義人と申します。新潟大学大学院自然科学研究科の材料生産システム専攻機械科学コースの博士後期課程3年です。
・大学で学んだこと・専門分野
M:現在の専攻を学ぼうと思ったきっかけなどはありますか。
石:学部が新潟大学工学部の機械システム工学科というところに入ったのですが、もともと小さい頃から速い乗り物、例えば電車や新幹線などが好きで、そこからF1というレーシングカーに興味を持って、速い乗り物を作りたいと工学部の機械科に進んだという感じですね。飛行機とかも好きなので。
M:飛行機にはよく乗られますか。
石:そうですね。大学院生になってからは、国内外の学会参加で飛行機とかに乗りますね。飛行機も車もエンジンがパワー,速さを出す動力源ですけど、空気の流れっていうのも大事だったりするので、そういったところで本当は空気の流れがやりたかったです。だから流体力学をやりたかったなっていう思いはあったんですが、ちょっと違う方法に進んだっていう感じですね。
M:これから学んでいきたいことや将来の方向性などはどのように考えていますか。
石:研究職に残りたい、というふうに思っていて、今やっている研究がまだまだ伸びしろというか、やれることがあると思うので、もう少しそれを突き詰めたいなというのはあります。あと,大学病院の方に,幼稚園に入る前からの幼馴染が医師として在籍しているので,いつか一緒に研究できたらなと思ってます.
M:具体的に今どんな研究をしているか、教えてもらってもいいですか。
石:今は,材料力学っていうところから生体力学っていう生きた体の力学っていう医工学系の研究に進みました。初めは骨の強さ、どうやったら折れるかなど楽しそうな研究かなと思っていたのですが、4年生の時は,看護師の視線動作、目の動きを測定する研究をやったりして、目がどこにあるか、どういう風に動かしているかで注意力や観察力っていうものを定量的な評価する研究をしました。アイトラッキングシステムを使って、どういう経路で,対象物を何秒見ているかという方法でやりました。修士からは整形外科の研究も手伝いつつ、現在は,歯工学の研究をしていて歯並びや歯の生え方、顎運動の研究をしています.
M:なぜアドバイザーをしようと思ったか、きっかけなどはありますか。
石:きっかけはあんまり大きな声では言えないけど、一人枠が空いたところで先生にやってみないかと言われたからです。これまでの経験を通して,自分のバックグラウンドが工学部にいながら医学の研究もしているしので、メジャーマイナー分野横断というのに合致していて、そういう道を歩んできているからやってみてくれと言われて、なかなか学生をしつつ,特任助教になれる機会はないですから、いい経験になるかな、チャレンジをしようと思ってやってみました。
M:院に進もうと思ったきっかけはありますか。
石:大学へ持っていたイメージが、研究をして学会で発表してっていうイメージでした。しかし結局,研究室に配属されたのは4年生だったし、研究はしていたけど、先輩の手伝い感っていうのがすごく強かったから、自分でやっている感もなかったし、もちろん学会発表もなかったから物足りないなと思って、修士に進んで大学院に進んだという感じです。
・大学生活について
M:どんな大学生でしたか。
石:そんなに友達は作らなかったというか、バイトばかりでしたね。
M:どんなアルバイトをされていましたか。
石:塾講師をしていました。1人の講師が2人の生徒を見るという感じで、担当する生徒は,主に,高校生,中学生の数学,理科,英語で,たまに小学生の算数,英語も担当していました。一時期,人が足りない時期があって,週5日で働いていた時期があって,テスト前に補講を入れたりしたら、13連勤、11連勤が同じ月にありました。勤務日数を数えてみたら社員より多く入っていました.それくらいバイトばかりでしたね。
M:大学や、修士などすべて含めてこれを学んでみたかったな、こういうこともやっていればよかったなということはありますか。
石:やっぱり医学の勉強ですね。自分がやっている研究分野の内容は授業としては取っていなかったから、自分で調べて分からなかったら先生に聞きに行ったりとか、先輩に聞いたりとかはしていたけど、自分で吸収するものが多かったから、そういうのをある程度,授業で取りたかったなっていうのは思います。それはでも研究するようになってから思ったことですね。ここまで学んでみたから、振り返ったからこそみたいな感じです。
(後半に続く)