NICEプログラムは、
2021(令和3)年度からスタートした、
新しい教育プログラムです。
大学で「とにかく何かに挑戦してみたい」
「視野を広げたい」、「やりたいことを見つけたい」
そんな「はみ出す」学びを応援します。
学修創生型マイナー
砥石 成真さん2022年度入学 工学部 人間支援感性科学プログラム/長野県出身
テーマは「医工学で世界の医療課題を解決するための国際理解力と技術者倫理」
【 2年次 2024年1月インタビュー 】
大学入学前からグルーバルな医療格差の解消に携わりたいという将来像を描いていました。そこで工学部の融合領域分野を選びましたが、ここで学ぶだけでは自分の将来像に手が届かないことにも気づいていました。
NICEプログラムのことは、工学部の新入生ガイダンスで知りました。マイナーで工学部の専門分野以外の分野を体系的に学ぶことができるなら、自分が進むべき方向を記した「地図」を作ることができるのではないかと思ったので、「分野横断デザイン」を履修するところからスタートしました。
「国際技術協力」です。開講言語は英語で、講義とグループワークで構成されています。中国、韓国といった東アジアを中心に、東南アジアやアフリカ、ドイツからの留学生が参加していたり、自分とは異なる分野を学んでいる人も多くいたりして、多様性を実感できる場でした。この科目では、JICA事業など国際的な技術協力の現場にかかわってきた実務者が、講師として登壇します。印象に残っているのは、3Dプリンターによるオーダーメイド義足開発についての授業回です。授業後には、講師と直接話をする機会を得ました。このような実務者とのコミュニケーションを通して、海外で課題解決を目指して働くことのイメージやキャリアパスを具体的に考えることができるようになりました。
マーケティングワークショップでタイのチュラロンコン大学の学生とチームを組んだオンラインG-DORM※での経験です。ワークショップの課題は、県内企業の製品をタイで販売する場合、どんな改良を行い、どんな売り方をすればよいかというものでした。マーケットはタイなので、現地のニーズについてチュラロンコン大の学生に教えてもらうことになります。しかし、身近なことほどニーズに気づきにくいという側面もあり、こちらから質問を投げかけてニーズを掘り起こすことが重要だと思いました。このときマイナーで身につけた世界情勢や経済事情の知識が、質問の幅を広げることに役立ちました。
※新潟大学工学部 地域協働によるグローバル・ドミトリー(G-DORM)プログラム:https://www.eng.niigata-u.ac.jp/~g-dorm/index.html
メジャーは、協働を通して物を作ることがゴールになるので、自分にとってはアウトプットという位置づけです。一方でマイナーは、社会を理解するために幅広い知識を身につけるものという意味でインプットになります。
両者のベクトルが全然違うので、取り組みへのスタンスを切り替えるのが大変ではありますが、どちらも自分の好きなことなので苦ではありません。
【2年2学期(第3ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 健康スポーツシステム論 (木1限とセット開講) |
表現素材演習III | 健康スポーツシステム論 | ||
2 | 生体計測 (木2限とセット開講) |
生体計測 | |||
3 | 人間支援感性科学実験I | 実践物理学演習 | |||
4 | 【マイナー】 医学と医療の歴史 |
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5 | 【マイナー】 国際技術協力 |
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6 |
※【マイナー】〔集中講義〕「入門マクロ経済学」
2年生の1年間を通して、医療関連の科目を受講してきました。
最近は、「その内容は前にも聞いたことがある」と反応できるようになり、自分の中に知識が蓄積されていることを実感できました。
学修創生型マイナー
西岡 寧々さん2022年度入学 農学部 応用生命科学プログラム/埼玉県出身
テーマは「食の力で地域の魅力を伝え、活気を取り戻す」
【 2年次 2023年7月インタビュー 】
ダブルホーム※活動がそもそものきっかけです。進学のために親元を離れて新潟に来ましたが、「出身はどこ?」と尋ねられると戸惑う自分がいました。これまで福井、東京、石川、埼玉という複数のまちで暮らしてきたので、「地元」という感覚が自分の中に育っていなかったのだと思います。「新たなふるさとづくり」を合言葉にしたダブルホームの地域活動を通して、自分の生活が豊かになったような気がしました。そんなときにダブルホーム支援室からマイナーの案内があり、やってみようと思いました。
※ダブルホーム:https://www.iess.niigata-u.ac.jp/dh/
ダブルホームは、学生・教員・職員がチームをつくり、「ホーム」と名づけた地域で住民のみなさんと一緒に活動するプログラムです。現在、新潟県内を中心に18のホームがあります。わたしはこのプログラムの実行委員も務めながら、大学にも近いHホーム(新潟市西区内野町)で活動しています。内野町には魅力的なスポットがたくさんありますが、おすすめは吉田稲荷神社です。小高い丘の斜面に沿って朱色の鳥居が連なっていて、晴れた日には鳥居と青空のコントラストが鮮やかです。まちを歩くことで内野町の魅力をもっと知ってもらいたいと思っています。
わたしが所属する応用生命科学プログラムでは、2年生の第3タームで3~5限に連続して実験科目を履修することになっています。そこで、集中講義など履修に柔軟性のある科目を選んだり、スケジュールを調整したりしてマイナーでの科目を進めています。 「日本酒学」は新潟大学ならではの科目で、学生からの関心も高く、毎回受講者が抽選で選ばれます。興味のある科目ですが抽選に外れてしまい、まだ履修できていません。
【2年生1学期(第1ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 分析化学 (木曜1限とセット開講) |
人体の構造と機能 及び疾病 |
分析化学 | ||
2 | 植物栄養生理学 (木曜2限とセット開講) |
植物ウイルス学 (金曜2限とセット開講) |
植物栄養生理学 | 植物ウイルス学 | |
HT | 【マイナー】 リーダーシップ演習II 1 |
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3 | |||||
4 | |||||
5 | 【マイナー】 経済学入門 (金曜5限とセット開講) |
【マイナー】 経済学入門 |
「リーダーシップ演習II 1」は集中講義での開講です。お昼休みにあたるオナーズタイム(HT)に受講するほか、ダブルホームのプロジェクト実施に向けてのミーティングを行っています。
学修創生型マイナー
青柳 匠馬さん2022年度入学 法学部/栃木県出身
テーマは「地域住民と協力した防災活動によるまちづくり」
【 1年次 2022年11月インタビュー 】
防災活動への関心があったからです。高校時代にボランティア活動で福島の被災地を訪れたのですが、沿岸の景色を目にして被災の現実を実感したことが原点にあります。その後、地元の栃木県小山市で大雨による大規模な浸水被害が起こり、身近な人たちが被災するという経験を経て、日本赤十字社の防災教育プログラムに参加しました。そこで学んだのは、同じ日本でも地域によって災害のリスクが大きく異なるということです。将来は防災に関わる仕事がしたいと思い、マイナーで防災への理解を深めたいと思いました。
「現代社会論」を履修しました。社会学の講義なのですが、「災害の社会学」という授業回で中越地震を経験した地域コミュニティの復興例が印象深かったです。震災という非常時に力を発揮できたコミュニティは、震災以前から町内会や婦人会での活動を通して人と人とのつながりが強かったことを知り、まちづくりの大切さを学びました。
2022年の夏に、地元の同級生や部活の後輩たちとボランティア団体を立ち上げました。まだ立ち上げて間もないので(インタビュー時は2022年11月)、ほかの団体が実施している活動(小学生の夏休みの学習支援、ナイジェリアの教育支援のための物販活動など)のサポートをしていますが、将来的には自分がマイナーで得た知識を実践する場になれば、と考えています。
顧客一人ひとりに寄り添うような父の仕事ぶりを見ていて、損害保険業界への就職を考える一方で、大学院でコミュニティデザイン学を学び、防災の理論と実践をさらに深めることも視野に入れています。さらに長期的な将来ビジョンとしては、地方議会議員として行政や立法の面から防災を推し進め、地元に貢献したいと思っています。
毎日授業を入れていて、2コマ連続開講の授業が多いです。「民法Ⅰ」は講義が主体の授業なのですが、先生の教え方が分かりやすく、興味を持って受講できました。 大学での授業のほかに、法学部の「法律相談部」で週3日ほど活動しています。また、ライターのアルバイトをしているので、1日2時間くらい記事を書く時間にあてています。 こうした課外活動を含めても、両立を大変だと思ったことはありません。負担が増えるわけでもないし、自分の興味ある分野を集中して学べるので、大学生活をより有意義なものにできています。
【1年2学期(第3ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 行政法Ⅰ (2コマ連続開講) |
【マイナー】 現代社会論 (2コマ連続開講) |
憲法Ⅰ (2コマ連続開講) |
ジェンダー論 (2コマ連続開講) |
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2 | |||||
3 | 多文化間共修A | データサイエンス 総論Ⅰ |
民法Ⅰ(民法総則) (2コマ連続開講) |
新潟地域の魅力を探る (2コマ連続開講) |
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4 | |||||
5 | |||||
6 |
パッケージ型マイナー
田代 愛理さん2022年度入学 法学部/福島県出身
パッケージ型マイナー「ふるさと共創学」
【 1年次 2023年1月インタビュー 】
地域活動に携わりたいと思ったからです。小学生のころから、地域を学ぶプログラムに参加してきました。小学5年生のときには、地元いわき市の熱気球イベントで、ボランティアの一員としてはじめて運営側に回りました。中学時代には、「いわき生徒会サミット」のワークショップで他校の生徒とプロジェクトをおこなったり、「いわき志塾」で各分野のスペシャリストらによる講話やワークショップを通じて、多くの学びを得たりと、地域や様々な人びとと関わっていることが日常でした。高校生のときには、いわき市遠野町の伝統産業である遠野和紙の再興を目指す活動を友人とおこなっていました。大学でも、座って勉強する以外のこともやりたいと思い、地域と連携したマイナーのある新潟大学を選びました。
「ふるさと共創学」は、新潟大学の「ダブルホーム※」という取り組みをベースとするマイナーです。「ダブルホーム」は、所属する学部を第一のホームととらえ、地域活動を通して、大学の外に第二のホームを創ろうというプログラムです。現在、新潟県内で16ホーム、山形県で2ホームの計18ホームが活動していて、わたしは新潟市中央区の万代地区で活動するNホームに所属しています。
※ ダブルホーム:https://www.iess.niigata-u.ac.jp/dh/
1年生の1学期・第1タームで「ダブルホーム活動入門I」を受講しました。コロナ禍の影響でオンライン授業が主流だったときに、この授業は対面で開講されました。地域について考えるだけでなく、ディスカッションの機会も多くありました。大学に入ってからの貴重なグループワークの機会だったので、とても印象に残っています。
同じ志を持った仲間に出会えたことです。わたし自身、小学生のころから地域活動を続けてきて、活動していないと「消化不良」という感じすら覚えていましたが、ダブルホームでは、そんな自分よりすごい人に出会います。2021年から活動の始まったNホームには、新しいことに取り組む余地がまだまだあります。仲間とは「いつか自分たちの企画もやりたいね」と話しているところです。
地方公務員として、観光という面から地域にかかわって働きたいと思っています。
月曜日から金曜日まで毎日授業を入れています。水曜日4限の「日本酒学A」は、新潟の代表的産業である日本酒について、さまざまな学問領域から学ぶことのできる講義です。人気講義のため受講者は抽選で決まりますが、運よく受講することができました。書道部で活動しているほか、週1回開催されるダブルホームのミーティングにも参加しています。両立が大変というより、受講したい授業の開講時限が重なってしまい、どちらかを選ばなくてはならないのが悩みどころです。
【1年1学期(第1ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1 | |||||
2 | 環境政策論 (木曜2限とセット開講) |
環境政策論 | 中級 コミュニカティブ英語 |
||
3 | ビジネス書道入門 | 初修外国語 (ドイツ語) |
|||
4 | スタディ・スキルズ (木曜4限とセット開講) |
日本酒学A | スタディ・スキルズ | ||
5 | 【マイナー】 ダブルホーム活動入門 |
政治学 I (金曜5限とセット開講) |
政治学 I | ||
6 | 分野横断デザイン (隔週開講) |
学修創生型マイナー
佐々木 真理也さん2021年度入学 経済科学部/秋田県出身
テーマは「日本から見る国際支援」
【 1年次 2021年11月インタビュー 】
大学に入る前から、将来は国際支援にかかわりたいと思っていました。国際支援の現場では、資金が尽きると事業が進まなくなってしまうので、経済的な視点を持つことは大切です。そこで、メジャーは経済学を選びました。ですが、せっかく総合大学に入ったのに、経済学を学ぶだけでは物足りない気がして、マイナーの学修を始めました。
将来やりたいことにつながるものを学んだほうが充実するだろうと思ったからです。
「平和学概論」と「医療ボランティア論」、「医学と医療の歴史」の3科目を履修しています。「平和学概論」は、紛争や環境問題といった国際レベルの問題をテーマとして扱っていて、学生同士でディスカッションをして意見を共有します。ほかの受講者のひらめきや意見などは、自分の発想にはないものなので、視野が広がって刺激的です。
国際支援に携わる民間企業で投資に関わりたいと思っています。
月曜日から金曜日まで毎日授業を入れています。対面で実施されている授業があるので、週3日大学に来ています。1年次の第3タームは、水曜日にマイナーの科目を2つ履修しているため、5コマ連続となってしまいました。
【1年2学期(第3ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 【マイナー】 医療ボランティア論 |
||||
2 | 初修外国語 (フランス語) |
初修外国語 (フランス語) |
初修外国語 (フランス語) |
||
3 | 人文社会科学入門 (木3とセット開講) |
データサイエンス 総論 |
スタディスキルズ | 人文社会科学入門 | 初修外国語 (フランス語) |
4 | 【マイナー】 医学と医療の歴史 |
アカデミック英語 (リスニング) |
【マイナー】 平和学概論 (2コマ連続開講) |
||
5 | アカデミック英語 (リーディング) |
日本経済入門 | |||
6 |
学修創生型マイナー
園部 紗依さん2021年度入学 経済科学部/新潟県出身
テーマは「組織から社会へ、社会から働くことについて」
【 1年次 2021年11月インタビュー 】
大学に入学すると、どんな科目を学ぶかを含めて、時間割を自分で決めることができます。でも、メジャーのほかに何について学んだらよいのかがわからなかったので、それを考えてみようと思い「分野横断デザイン」を履修しました。
グループワークを通して、ほかの人の興味・関心に触れることで、視野が広がりました。自分自身は「働くこと」に興味があって、それを深掘りしていくうちに、組織の中での個人の役割について考えるようになりました。「組織」というキーワードで世の中を見直してみると、自分にとって身近なものや、自分が学んでいること、それらと社会との接点が見えてきた気がします。夏休みに新潟県内の企業へインターンシップに行きましたが、この授業を受けたことで「心がまえ」を持ってインターンシップに取り組めました。
「キャリア意識形成と自己成長」を履修しています。いろいろなキャリアを持つ人がゲスト講師として講義をするオムニバス形式の授業です。講義の後にはグループで意見の共有をします。講義から職業の多様性を知ることができるだけでなく、いろいろな働き方・考え方があるということがわかりました。さまざまな職種で働くことのエッセンスを自分の中に取り込みたいと思っています。
月曜日から金曜日まで毎日授業があります。語学の授業は対面開講なので、週3日大学に来ています。
1年次の第3タームは、1科目(2コマ連続開講)だけマイナーを履修しています。
【1年2学期(第3ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 初修外国語 (中国語) |
初修外国語 (中国語) |
初修外国語 (中国語) |
||
2 | キャリア形成と 法制度 |
キャリア形成と 法制度 |
|||
3 | 人文社会科学入門 (木3とセット開講) |
【マイナー】 キャリア意識形成と 自己成長 (2コマ連続開講) |
スタディスキルズ | 人文社会科学入門 | |
4 | データサイエンス 総論 |
アカデミック英語 (リスニング) |
|||
5 | アカデミック英語 (リーディング) |
日本経済入門 | |||
6 |
学修創生型マイナー
山岸 芽生さん2021年度入学 工学部/新潟県出身
テーマは「ICT技術を活用した発展途上国の教育システム」
【 1年次 2021年11月インタビュー 】
小学生のころに見たドキュメンタリー番組がきっかけで、国連に興味を持ちました。国連が関わっている事例を見聞きするうちに途上国の現状を知り、関心を持ち続けていました。メジャーは工学部に進みましたが、途上国の問題について、大学時代に何をどう学んだらよいかを整理したくて「分野横断デザイン」を履修しました。
自分のやりたいことや得意なことを考える機会になりました。数学が得意で、情報システムを開発することに興味があるなら、それを途上国の課題解決に利用したらいい。そう考えて、ICT技術を活用した教育システムを構築することを目標とするマイナーの学修計画を立てることができました。
「国際共修:グローバル社会におけるビジネス・コミュニケーション」を履修しています。オンラインシステムを利用して、コーネル大学(アメリカ)の学生たちとのグループワークに取り組んでいます。日本の企業が海外進出する際の「現地化」がテーマです。
「国際共修」の授業は英語を実践的に使えるだけでなく、ビジネスに関する知識を得ることができます。それ以上に、日本国外の人と協働することを通して、文化の違いを体感しています。最初は、相手が自分の意見を主張してくることに慣れませんでしたが、いまでは、将来に活かせるものとして、自分もそのような姿勢を身につけることができるような気がしています。
月曜日から金曜日まで毎日授業を入れています。語学と体育の授業は対面で実施されているので、週3日大学に来ています。1年次の第3タームは、「国際共修」と「ジェンダー論」の週3コマをマイナーの履修に充てています。硬式テニス部に入っていて、週4日活動しているほかに、ダブルホームのミーティングが週1日(昼休み)、スマートドミトリーは毎週土曜日に活動があります。忙しいですが、充実しています!
【1年2学期(第3ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 情報セキュリティ 概論 |
電子情報通信概論 | 【マイナー】 ジェンダー論 (2コマ連続開講) |
||
2 | 知的財産概論 | 知能情報システム 概論 |
|||
3 | プログラミング基礎 (2コマ連続開講) |
【マイナー】 国際共修 グローバル社会に おけるビジネス・ コミュニケーション |
情報産業論 | ||
4 | 基礎数理B (木4とセット開講) |
基礎数理B | 健康スポーツ科学 実習 |
||
5 | アカデミック英語 (リスニング) |
アカデミック英語 (リーディング) |
|||
6 |
オナーズ型マイナー
笹森 玲那さん2021年度入学 理学部 物理学プログラム/青森県出身
オナーズ型マイナー「医学物理学基礎」
【 2年次 2023年1月インタビュー 】
理学部では、「理学スタディ・スキルズ」という科目が1学期第1タームの必修科目となっています。この科目は、文献の探し方やレポートの書き方など、大学での学びで必要になるスキルを習得するだけなく、理学部の各主専攻プログラムの特色について学ぶものです。この授業で物理学プログラムと関連するマイナーとして「医学物理学基礎」があることを知り、履修してみようと思いました。
「放射線治療技術学I」です。がん治療をはじめとする放射線治療全般について、医療現場での実例も扱うような専門的な内容です。医学部保健学科の放射線技術科学専攻の学生向けの科目ですが、先生の説明には、理解を促すような工夫が凝らされているので、理学部生でも授業についていくことができています。
学部卒業後は、大学院に進むことを視野に入れています。いま「医学物理学基礎」を履修しているので、せっかくならこの学びを活かした仕事がしたいと思っています。
「医学物理学基礎」は、その名の通り、「医学」と「物理学」を並行して学んでいるという感じで、個人的には「メジャー×マイナー」というより、ふたつのメジャーをやっている感覚に近いです。 大学での授業のほかに、カフェでアルバイトをしたり、書道の通信講座を受けたりもしています。
【2年2学期(第3ターム)時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1 | 医療英語ベーシック | 【専門】熱力学 A 【兼・マイナー】 |
【マイナー】 放射線治療技術学 I |
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2 | 【専門】物理学演習C 【兼・マイナー】 |
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3 | 【専門】複素解析 【兼・マイナー】 |
【マイナー】 医用画像工学 |
【専門】 波動とフーリエ解析 【兼・マイナー】 |
||
4 | 【専門】 量子力学序論A 【兼・マイナー】 |
【マイナー】 医療と画像技術 |
書道講義及び実習 II | ||
5 | 【専門】電磁気学 IIA 【兼・マイナー】 |
中級コミュニカディブ英語 | |||
6 |
学修創生型マイナー
中田 七生さん2021年度入学 経済科学部 地域リーダープログラム/宮城県出身
学修創生型マイナー「新潟での実践的なまちづくり」
【 3年次 2023年12月インタビュー 】
1年生の1学期に「分野横断デザイン」を受講してマイナーの履修計画を立てた後、およそ2年間、計画に沿って科目を履修してきました。「分野横断リフレクション」では、これまでの大学での学びを振り返って、マイナーとしてまとめ上げることが課されていたのですが、なかなか難しかったというのが本音です。
所属する学位プログラムが「地域リーダープログラム」で、マイナーでは「まちづくり」をテーマにしていました。自分が本当に学びたいと思っていた「まちづくり」について、メジャーを軸にしながら分野横断的にアプローチしたいと思ったからです。ですが、「まちづくり」自体がもともと学際的なテーマなので、マイナーの学びの最終形としてかたちにするのが思った以上に難しかったです。
もともとは「小規模な地域や農村地域におけるまちづくり」という名称にしていましたが、これを「新潟での実践的なまちづくり」と改称して、ダブルホーム関連の科目を中心とした実践的な科目を中心に構成しました。
【2年1学期(第1ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | |||||
2 | 課題解決スキル I | ||||
3 | 入門ミクロ経済学 (金曜3限とセット開講) |
【マイナー】 芸能論概説 |
中級 コミュニカティブ英語 |
入門ミクロ経済学 | |
4 | 課題演習A(経済学) | 日本酒学A | |||
5 | 【マイナー】 ボランティア開発論I |
||||
6 | 入門社会経済学 |
※「リーダーシップ演習 II」(集中講義):お昼休みや夜にミーティングを実施していました。
経済科学部なので6限に授業が入りますが、1週間の時間割は無理のないものでした。ですが地域リーダープログラムでは課外活動が多く、週末に活動することもあります。ダブルホームも実際に地域で活動するのは週末になるので、同じ日に活動やイベントがかぶったりすることがありました。課外活動は時間割には表れてはきませんが、両立するのは大変でした。
【 1年次 2021年11月インタビュー 】
将来、地方公務員として「まちづくりにかかわりたい」という思いをもっていましたが、大学に入って具体的にどうすればよいかがわかりませんでした。「分野横断デザイン」を履修することが、その入り口になるのではと思い、マイナーの学修を始めました。
グループワークを含む授業でしたが、コミュニケーションすることに苦手意識があったので、挑戦してみようという気持ちで取り組みました。最初、話すのは得意ではありませんでしたが、いろんな人との交流を重ねて、力がついた気がします。
「新潟発福祉学」を履修しています。県内の福祉の現状について、社会福祉士やパラスポーツの関係者などから講義を受けました。現場にかかわっている人たちだからこその「リアルさ」があり、毎回とても興味深いです。自分の将来展望にも一致していると感じています。
将来を具体的にイメージできるようになった気がします。地方公務員を目指すという方向性は変わっていませんが、都市部よりも郊外の農村地域や山間部などで、地域の人たちと連携して仕事をするのが、自分の目指すところだということがはっきりしました。
月曜日から金曜日まで毎日授業を入れています。1日3〜4コマの日が多いです。いまは、語学科目で対面授業が始まっているので、週3日は大学に来ています。そのほかの科目は、オンライン授業を受講しています。1年次の第3タームで、マイナーとして受講しているのは「新潟発福祉学」です。
マイナーを始めたことで、すごく忙しくなったという感覚はありません。一日に受ける授業数をほぼ一定にしていることで、生活にリズムができているような感じです。
【1年2学期(第3ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 初修外国語 (中国語) |
現代社会と科学技術 (2コマ連続開講) |
|||
2 | 初修外国語 (中国語) |
初修外国語 (中国語) |
|||
3 | 人文社会科学入門 (木3とセット開講) |
【マイナー】 新潟発福祉学 (2コマ連続開講) |
人文社会科学入門 | データサイエンス総論 | |
4 | スタディスキルズ | 入門マクロ経済学 (金4とセット開講) |
アカデミック英語入門 (リーディング) |
入門マクロ経済学 | |
5 | アカデミック英語入門 (リスニング) |
||||
6 |
オナーズ型マイナー
Cho Yunbinさん2020年度入学/2023年度卒業【大学院進学】人文学部 言語文化学プログラム/韓国出身
オナーズ型マイナー「データサイエンス」
【 3年次 2022年12月インタビュー 】
入学前から副専攻(現・オナーズ型マイナー)があることを知っていたので、理系の副専攻を履修しようと決めていました。理由は、ユヴァル・ノア・ハラリの著作を読み、今後のグローバル社会で活躍するためには、人文科学の想像力と自然科学の考え方の両方を身に付ける必要があると考えたからです。 そこで、「電子・情報科学」の履修を始め、10単位ほど修得しました。2年生に進級した2021年度に「データサイエンス」が新しく開設されたのを機に、「データサイエンス」の履修に移りました。
メジャーである言語学への関心がその理由です。近年、自然言語処理技術(※)に大きな発展があり、パソコン上で言語を処理するという重要なタスクに、従来の言語学知識がそれほど使われなくなりました。長らく人間の言語を扱ってきた言語学と、現代に登場した自然言語処理技術の間のギャップは何なのか。その疑問を解決するために、人間の言語だけでなく、コンピュータ言語を学んでみようと思いました。
※ 自然言語処理技術:人が日常生活で使っている話し言葉や書き言葉(=自然言語)の意味をコンピュータで解析する技術のこと。文字入力の予測変換やチャットボット、音声アシスタント(Siri, Alexaなど)に活用されています。
もちろん感じました。履修科目の多くが理系学部で開設されていることが第一のハードルでした。また、理系と文系科目の結びつきが多くないため、勉強の時間を十分に取らないと講義の内容を理解することすらできません。文系科目ではあまり使われない微分・積分の理解も必修でした。
確かに文系学生にとってデータサイエンスの履修は簡単ではありませんが、大きな可能性があると思います。文系学生がデータを見て加工の仕方をわかるようになれば、文系の想像力を加えて、新しいアイディアを生み出せるのではないでしょうか。
私の場合、言語学ゼミを聞きながら色々なアイディアを考えてみます。例えば、一般言語学ゼミでは論文に対する反例や議論を提示して討論する時間を持ちます。このような反例や議論を集めてデータ化したうえで、統計学的にアプローチしてみたら面白い結果が見えるかもしれない、と考えています。
アイディアを出すこと以外にも、文系学生がデータサイエンスを学んだらできることは多く存在しています。理系の専門家と協力できるようになる、自分の関わる分野が技術発展に伴ってどのように変化していくかがわかる、研究をより楽にできる技術を導入できるなど、メリットが数多くあると思います。
インターン先は、株式会社BSNアイネットの技術開発部です。インターンシップの期間は約6週間でした。わたしは、AIを活用してケアプランを作成するためのシステム開発に従事しました。介護保険サービスの利用にはケアプランが必要となりますが、その作成を担っているのがケアマネージャーです。ケアプランの作成には、要介護者の状況や課題の把握、サービス事業者との調整など多岐にわたり時間と手間がかかるため、システム開発の目的はその支援となります。
この業務を担ってきたケアマネージャーには、専門家としての経験や知識があるはずです。そこで、他部署との会議にも参加し、単にシステムとしての効率化を図るだけではなく、携わる人びとの共感を得るために、蓄積されたデータをどのように活用・表示できるのかをじっくり考えて、考えたものをプログラムに反映してみました。その結果、最終日の発表会で「チョさんのプログラムを引き継ぎたい」という言葉をいただきました。
プログラミング手法はデータサイエンスでの学びに基づきます。また、じっくり考えた結果をインターフェースで表すことが人文学部での学びです。インターンシップを通して、ふたつの学びの掛け合わせを実践できたと感じています。
大変なのは間違いないですが、両立可能だと思います。マイナーを学んで興味深かったのは、メジャーとマイナーで使っている脳が違う、という感覚があったことです。たとえば、専攻している言語学では、学期末課題としてレポートを書くことが多いので、じっくりと時間をかけて取り組みます。一方で、マイナーの理系科目は試験が多く、これまでの学修内容を理解した上で、時間内にシステムを解くことが求められます。両立することで、脳が鍛えられた気がしました。
集中講義の「データサイエンス・インターンシップ(事前・事後指導)」は、「データサイエンス・インターンシップ」に参加する学生を対象とするものです。
すべての学生が参加できるように日程を調節して水曜日あるいは土曜日に開講されました。
【3年1学期(第1ターム)の時間割】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 芸術表現論 (2コマ連続開講) |
【マイナー】 数学基礎A1 |
|||
2 | 英米言語文化演習 | 英米文化論A | |||
3 | 英米言語論B | 歴史学Q | 言語学演習 | ||
4 | メディアの記号論 (木4とセット開講) |
メディアの記号論 | |||
5 | 【マイナー】 プログラミング演習A,B |
哲学研究B | |||
集中 | 【マイナー】 データサイエンス・インターンシップ(事前・事後指導) |