マイナーとは「副専攻」のことです。
みなさんは入学を希望する学部の試験を経て、新潟大学に入学します。入学した学部では、2年生から主専攻プログラムで専門領域を学び始めます。この主専攻プログラムでの専門の学びがメジャーです。
しかし、大学での学びはメジャー(主専攻)だけではありません。新潟大学では、メジャーとは異なる学問分野や専門領域について学ぶことのできるシステムとして、メジャー・マイナー制を導入しました。
みなさんが、専門の学びと並行して異なる分野を学ぶことで、専門に偏らない、複眼的なものの見方や分野横断的な思考を身につけることがねらいです。
マイナーは希望者のみが履修申し込み(エントリー)をして、自主的に学修を進めていく制度です。新潟大学の学生全員が履修しなければならないものではありません。
また、マイナーの履修を申し込んだ後、途中でマイナーを変更したり、取り消したりすることも可能です。変更や取り消しは、各学期の履修登録期間中に学務情報システムを通じてすることができます。
NICEプログラムには、3種類のマイナーがあります。分野横断的な学びをめざすというコンセプトは同じですが、以下のような違いがあります。
学修創生型マイナー | パッケージ型マイナー | オナーズ型マイナー | |
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履修開始学年 | 1・2年 | 1・2・3・4年 | 1・2・3年 |
修了認定単位数 | 14単位以上 | 12単位以上 | 24単位以上 |
必修科目 | 「分野横断デザイン」 (1・2年次に履修) 「分野横断リフレクション」 (3・4年次に履修) |
各プログラムが定める 「入門科目」 (3年次の末までに履修し、 単位を修得していること) |
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備考 | 各パッケージが定める 修了要件を踏まえて 科目履修する |
・卒業時の総修得単位数が、 卒業要件単位数にプラス 「12単位」以上 ・卒業時の全科目のGPAが 「2.5」以上 |
副専攻プログラムは、「オナーズ型マイナー」という新しい名称に変更され、NICEプログラムを構成するマイナーのひとつとなっています。オナーズ型マイナー(副専攻プログラム)と、ほかのマイナーとの間のもっとも大きな違いは、認定に必要な単位数です。オナーズ型マイナー(副専攻プログラム)の修了認定に必要な単位数は24単位でしたが、NICEプログラムの学修創生型マイナーでは14単位、パッケージ型マイナーでは12単位となっています。
副専攻プログラムと新しく導入されたマイナープログラムとの違い
副専攻プログラム (現・オナーズ型マイナー) |
学修創生型マイナー パッケージ型マイナー |
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・各プログラムの「入門科目」を、「第3年次末」までに履修し、その単位を修得していること。 ・卒業時の総修得単位数が、所属する学部の卒業要件単位数に「12単位」以上を加えたものであること。 ・各プログラムが定めた授業科目から「24単位」以上を修得していること。 ・卒業時の全科目のGPAが、「2.5」以上であること。 ・その他、各プログラム独自の認定条件等を満たしていること。 |
・各プログラムが定めた授業科目から、 ・その他、各プログラム独自の認定条件等を満たしていること。 |
マイナーの履修を修了すると、証明書が発行されます。「学修創生型マイナー」、「パッケージ型マイナー」の修了者には、「マイナー学修修了証」が発行されます。また、「オナーズ型マイナー」修了者には、卒業式で「副専攻認定証書」が授与されます。
まずは、「分野横断デザイン」を履修して、自分にどんな方向性があるか探ってみましょう。あわせて、アカデミック・アドバイザーに相談してみてください。
新潟大学の多くの学部では、卒業に必要な単位数(卒業要件単位数)が124単位と定められています。そのなかには「専門教育に関する授業科目」という区分のほかに、「教養教育に関する授業科目」や「教養教育に関する授業科目及び専門教育に関する授業科目」という区分があり、学部ごとに所定の単位数を修得することが定められています。
学修創生型マイナーやパッケージ型マイナーの場合、マイナーとして修得する単位数はこのような区分に含めることができるので、マイナー学修を選択することで極端に多忙になることはありません。ただし、選択した科目の開講スケジュールや成績評価の方法によっては、両立が難しくなることも否定できません。履修科目を選ぶ際には、シラバスをよく読んで、自分の許容範囲を超えないように学修計画をデザインしてください。
なお、「オナーズ型マイナー」については、「卒業時の総修得単位数が、所属する学部の卒業要件単位数に『12単位』以上を加えたものであること」という条件がありますので、そのぶん授業の履修や授業外の学習にかける時間が多くなります。繰り返しになりますが、履修科目を選ぶ際には、シラバスをよく読んで、自分の許容範囲を超えないように学修計画をデザインしてください。
卒業に必要な単位数、「専門教育に関する授業科目」として定められている単位数などは、学部によって異なります。かならず所属する学部の「学生便覧」(あるいは「履修の手引」「学生必携」など)を確認するようにしてください。
学修創生型マイナーの必修科目である「分野横断デザイン」は、1・2年生が対象となっているため履修できません。大学4年間の学びを長期的、体系的にデザインするという観点から、履修可能学年に上限を設けています。
認定できます。ただし、「分野横断」という意識をもって履修科目を選ぶよう心掛けてください。可能であれば、Gコード科目や他学部開講科目の履修も視野に入れて、自分だけの「分野横断」の可能性を探ってみてはどうでしょうか。「分野横断デザイン」は、そのような探索の機会を提供する科目ですので、ぜひ履修してください。
マイナー履修の申し込みは、各学期の履修登録期間中(4月、10月)にすることができますので、2学期からの申し込みも可能です。
マイナーの履修申し込みをすることができます。学務情報システムの「マイナー学修(副専攻)関連」から、履修申し込みをしてください。ただし、すでに履修上限まで履修科目を登録している場合は、マイナーとして履修する科目を追加で登録することはできません。
※「分野横断デザイン」(「学修創生型マイナー」必修科目)は、科目区分が「集中講義」となっているので、学部によっては、登録単位数上限(CAP)の対象とならない場合があります。所属する学部の規程を確認してください。
パッケージ型マイナーを履修する場合は、指定された科目リストにその科目が掲載されていれば認定することができます。学修創生型マイナーを履修する場合は、自分の考えるマイナーの方向性と関連づけられるものであれば認定可能です。学修創生型マイナーの必修科目である「分野横断デザイン」の履修を通して、関連性を説明できるようにしてください。
2021年度開設のパッケージ型マイナー(「アグロ・フードアソシエーツ」、「ことつくり・マネジメント」、「コミュニティ・マネジメント」、「データサイエンスリテラシー」)の場合、2020(令和2)年度までに単位修得した科⽬については、8単位まで認定することが可能です。また、以下のパッケージ型マイナーについては、開講の前年度までに単位修得した科⽬について、8単位まで認定可能です。
【2022年度開講のパッケージ型マイナー】
・ジオパーク・地域災害環境システム・ふるさと共創学・外国語(ロシア語)
・MOT基礎(特許・経営および製品開発基礎コース) ・領域学修基礎パッケージ[23パッケージ]
【2023年度開講のパッケージ型マイナー】
・核エネルギー・災害科学 ・農学から始めるDXとGX
修了認定に必要となりますので、マイナー学修の申し込みをしてください。
マイナー学修の申し込みは、履修登録期間中に、学務情報システム「マイナー学修(副専攻)関連」→「マイナー学修(副専攻)履修状況」から、履修中のオナーズ型プログラムを「履修中」にしてください。
引き継ぐことができます。副専攻プログラムの履修に関しては、基本的に2020年度までと変更はありません。履修にあたっては、毎年発行される「副専攻パンフレット」を参照しながら履修を進めてください。