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2024.02.28

NICE AnswerS Vol. 4 大学生の下宿選び②

前回は農学部2年生と法学部3年生の下宿事情についての話を聞きました。
今回も引き続き、農学部と教育学部のおふたりの下宿事情について、以下の観点に沿って紹介しつつ議論を進めていきます。

①どういうキーワードで選んだのか
②実際に住んでどうだったのか
③どこに住むのがいいか


Kさん(農学部2年)
①「私はもともと実家を出る(新潟に来る)つもりがありませんでした。実家を出るにはお金がかかるから、やはり(大学の)寮で最安にしなければならないと考えて、入学前から行くなら寮と決めていました。受験をする前に寮は申し込まないといけなくて、寮は合格発表の数日後にわかるんですけど、受験番号と同じ要領で発表されます。」

②「寮はエレベーターがないので四階の人はしんどいし、部屋を選べないんです。だから部屋に陽が差すのも分からないし、10人で1つのユニットなんですけど、その人達の学年や学部とかも選べないのでそこが寮の厳しいところかなとは思います。あとは寮から大学に行くのに坂道があって、その坂が大変なので自転車は押さなければいけないという辛さがあるし、車を停めるところがないので車は持てません。自転車は一人一台置く場所があります。また、北門側なので正門までは遠いです。

③「(寮から)スーパーは遠いので、私はもし違うところに住むのであればスーパーの近くを選ぶし、正門側かなと思います。また正門側の方が坂が緩やかなので、自転車を使って買い物に行くことができるし、例えば新潟大学前駅に自転車を止めて新潟駅の方に行くこともできるからいいなと思います。内野側は結構坂がきつくて、行き帰りは上り坂になるのでやめたほうがいいと思います。駅に近いのは大事かなと思います。」

Nさん(農学部2年)
「ありがとうございます。Kさん(農)の話について意見のある方はいますか。では私から一つ失礼します。
私もKさん(農)と同じく寮に住んでいますが、ユニットガチャみたいなものはあると思っています。私が最初に内見したのは1階で、そこはとても綺麗で掃除をちゃんとしているんだなと思いましたが、今4階に住んでいて同フロアの方のズボラさを感じるときがあります。自分も雑なところがあるので人のことを言えるかというと微妙ですが、少なくとも潔癖症の人は正直寮に住むのはリスキーかもしれないと感じています。ユニットによっては10部屋に1人か2人くらい留学生の方がいます。いろんな方が住んでいるので、共用の洗濯機を使うときには洗剤の匂いが残っていたりするときもあって、匂いに敏感な人は気になるかもしれないと思います。Kさん(教育学部2年)はどうでしょうか。」
 

Kさん(教育学部2年)
①「家は内見しに行きました。入試当日ではなく、合格発表があった週の土日のどっちかで確か1日で決めた気がします。Iさん(法・3年)も言っていたんですけど、親に家賃をお願いするのでできるだけ抑えられるところがいいかなっていうのと、あとは不動産屋さんに学部棟との関係も(大事だと)聞いていたので、教育学部棟から近い西門にしました。」

②「今住んでいるところは線路に近くて、そこがどうなのかなとは気になったんですけど、まあ住めば都だなということに気づきました。気になりません、慣れです。たまに友だちとかも来ますがもう友だちも慣れましたね。むしろ時間が分かりますし、電車が過ぎるのは一瞬なので本当に気になりません。新潟だったら電車の本数も多くないですし。あとは内見とかはもちろんきちんとした方が良いし、実際に住む前は僕すごいロフトに憧れがあったんですけど、ロフト付きに住んでいる友だちは絶対に使わないと言ってましたし、僕もそう思います。性格上登ったりするのが面倒になるので。友だちはロフトを物置として使っていて、そういうスペース的な意味ではでいいかなと思うけど、あそこに寝ようとかって憧れを抱くのはあんまりお勧めしません。ロフトを優先順位の高いところにもってくるのはあんまりお勧めはしないです。」

③「スーパーには比較的近いところに住んでいるので、そういった意味では楽かもしれないですね。坂がきついんですけど、これも慣れます。住めばわかるんですけど、結構道が細くて裏道みたいな感じですが、道が分かれば正規ルートを通らなくてもかなり時間を短縮できるのかなと思います。」

Iさん(法学部3年)
「たしかに私もロフトはいいなって思っています。秘密基地みたいで楽しそうだと思っていたんですけど、母に止められた理由があって、すごく寝相が悪くて壁とかのないロフトから落ちてしまった場合、一人暮らしだとその状態の私を見つけてくれる人がいないから危ないよっていう風に言われました。ロフトは荷物置きになるからいいという意見があると思うんですけど、私の家は二段ベッドを活用しています。二段ベッドの上段に荷物を置けば、私のような荷物が多くて物を捨てられない人でも生活場所に困らずに物置ができるのでお勧めです。」

Nさん(農・2年)
「それこそ自分が寮に入る前はロフトのあるところに住んでいたんですよ。たしかロフトに上がる階段みたいな段差が収納できる作りになっていていいなと思ったんですけど、一段一段が大きすぎて登るときに何かにつかまりながら登り降りしたりしてて、登り降りに関しては少し危険が伴う感じはしましたね。Iさんの話を聞いて落ちる可能性とか、色々とリスクはあるなって思いました。」

Iさん(法・3年)
「ロフトってエアコン効くんですか。なんか効くところと効かないところがあるって言うじゃないですか。」

Nさん(農・2年)
「私が住んでたアパートはロフトの丁度真向かいにエアコンがあって、直に当たりすぎて体に悪いと思ってました。そこは夏までしか住んでなかったんですけど、夏場はさすがに暑くてエアコンつけるじゃないですか。でも上で寝ると直で当たって寒すぎたので、エアコンをつけてわざわざ下に降りて床で寝てました。大家さんが比較的新しいエアコンをつけてくれていたのもあって、ちゃんと効いていましたね。」

「みなさんお話くださりありがとうございます。ところで大学周辺には食事付きの学生マンションがいくつかありますが、どう思いますか。」

Kさん(農・2年)
「食事付きは平日の朝夜につくところが多く、女子専用の階があったりするので、セキュリティや綺麗さを求める人は食事をつける人が多いと思いますね。今たくさん食事付きが建てられていると思うんですけど、(入居の)初期費用が高いのでその分をちゃんと(親に)頼んだりとか、今後入学する予定の人はそこを考えてないと、あれこんなにかかるの?となっちゃうので、気をつけた方がいいと思います。」

Kさん(教・2年)
「マンションなので壁は厚いですよね。」

Iさん(法・3年)
「マンションだからどうしてもアパートより家賃とかも高くなりがちで、一番低層階みたいなところでも4万ぐらいはしたはずです。それプラスご飯じゃないですか。ご飯はたぶん月2万とかするから普通に自炊したほうが安いと思います。」

Kさん(農・2年)
「そうですね。土日は自分で作らなきゃいけないし、お昼も自分で用意しなきゃいけないので。」

Nさん(農・2年)
「でも私の友だちは結構学生マンションに住んでいる子が多いんですけど、料理しないって子が一定数いるし、そもそも食事しないっていう子とかもいるんです。そういう子は逆に親が食べなさいって仕向けているパターンや、契約しているから「食べなきゃ」と言っているという子もいたので、食事が抜けがちの子にはありかなって思いますね。親の安心材料的なところはちょっとあるかなって思います。」

「それでは時間が来たので、議論を終わりにしたいと思います。みなさん、実体験にもとづいた有益な話を提供してくださりありがとうございました。」
 

【まとめ】
新潟県はとても広いので県外から来た人だけではなく、県内在住でも大学の近くに一人暮らしをしている人が大勢います。また1年生は教養の講義も多く、頻繁に大学に通うことになるので、家から大学の距離というのは重視すべきポイントであるといえそうです。他にもスーパーなどの買い物事情や騒音、光熱費、ロフトなど様々な観点があげられましたが、自分が一番譲れないものを念頭に、下宿を選ぶべきだと私は感じました。私の知り合いにも妥協して住んだけれど、結局引っ越すことを選んだ人が何人かいます。引っ越しはかなり労力がいるし、ある程度住んでからだと荷物も増えているので最初から満足できるところに住む方が私は楽だと思います。
新入生のみなさんがこの記事を読んで、少しでも参考にしていただけたら幸いです。みなさんのご入学を心よりお待ちしています!