確かな専門の学びと幅広い学びを実現するメジャー・マイナー制

新潟大学 全学分野横断創生プログラム新潟大学 全学分野横断創生プログラム

学生による「教育広報」学生発信ページ

2024.01.31

新企画! NICE AnswerS Vol. 1

このたび学生による教育広報では、新企画として「NICE AnswerS」を立ち上げました。こちらはSAをつとめる学生が、1つのテーマに沿って自由に議論をすることで、メジャー・マイナー制を中心とした新潟大学の魅力を発信することを目的にしています。どうぞお楽しみください。


F=ファシリテーター
F「今回は、SAの皆さんがマイナー学修をやるうえで大切にしていることについてお話をして行きたいと思います。意見のまとまった方はいますか。」

Kさん(農学部2年)「はい。私は分からないことはちゃんと聞くことを大切にしています。これは、SAとして他の受講生の方と話すときにも意識しています。分からないことを聞くのは恥ずかしいと思って躊躇ってしまうことがあると思うんです。でも、聞かないと分からないし、聞いて理解して納得したり新しい発見があったりするので、この意識は大切にしています。あと、私が去年SAだったときにMさん(農学部2年)が、「マイナー学修は自分の中にある偏見との戦いだよね」って言っていたことを大切にしています。自分の中にある固定概念からなかなか抜け出せないときは何でもそうだと思うんですけど、特に自分の興味のある分野だとこれはこうと思い込むじゃないですか。私だとそれは異文化理解だから海外の文化をイメージするけど、それだけではなく、でも日本はどうなのかなとか、そういう対比を考えるときにこの意識は必要だと思うし、固定概念をほどいていくのがマイナー学修で大切なのかなと思います。」

F「ありがとうございます。Aさん(法学部2年)はいかがでしょうか。」

Aさん「僕自身が大切にしていることは、ただ単純に楽しむことかなと思います。すごい単純だなと思ったけど、マイナー学修は構成的に見たらただ授業を受けているだけなんですよ。学修は相当な意欲がないと続かないし、途中で諦めることもあるので、モチベーションの維持はマイナー学修においても重要なポイントだと思います。やり方は人それぞれあると思うんですけど、僕自身がやってて一番モチベーションが維持できるのがとにかく自分が楽しめるかどうかだと思ってて、授業を受けてもこの内容面白いな。とかそういうことが思えないと正直私も今マイナー学修を続けられないと思えるので、マイナー学修をやる上で大切にしているのは、楽しむことなのかなと思います。」

F「ありがとうございます。Iさん(法学部3年)はいかかでしょうか。」

Iさん「私は割と自分の性格的なところもあるんですけど、最初にしっかり計画を立てることがすごい大事だと思っています。理由としては、私は割と最初に計画を立てたら最後までやりたいタイプなので、最初にしっかり計画を立てるのは大事だと思います。逆に、私は何も計画を決めてないと始められないんですよ。何したらいいか分からなくなってしまうので。しっかり計画を決めて進めることと、後はモチベーションについては、すごいAさんは「しっかり勉強しよう。」みたいな感じでお話ししてくださったと思うんですけど、私は割と履修したらそれで終わりというところがあって。すごい授業の宣伝みたいになるんですけど、『分野横断リフレクション』で振り返って、自分が何を勉強できたか理解できたので、まずは授業を取り切るのは大事かなと思ってます。」

F「ありがとうございます。Nさん(農学部2年)はすごい悩んでいますが、いかかでしょうか。」

Nさん「私はマイナー学修を進めるうえで、それぞれの授業の繋がりを考えることが重要かなと思います。自分の先輩で今年卒業する人がいるんですけど、その人は卒業に必要な単位より30単位ほど多く自分で興味のある授業を履修していました。でも、興味のある授業を多く取っても、それぞれの内容が繋がらないとそれ単体だけの学びになってしまうと感じて。そう考えると色々な興味のある授業を受けつつ、受けた授業について自分の興味だったり将来だったり、様々な視点から関連付けて考えるのが重要だと思います。」

F「ありがとうございます。皆さんの中で他の人に聞いてみたいことはありますか。では、Iさんお願いします。」

Iさん「NさんやAさんの話を聞いて、目的意識をもって履修されていると感じて、お二人はどういうタイミングで振り返りしているのですか。」

Nさん「自分は、結構一年生の間にマイナー学修の科目を履修していることや自分がやっているマイナー学修が地域活性化に関係することもあり、座学よりは、活動が多い集中講義などで履修したので、今の段階では履修した授業を繋げることができていないと思ったので、先程のことを話したんですよ。自分に対する戒めみたいな感じですね。」

Aさん「自分も振り返る機会自体あまり設けていなくて、万人に共通しないことなんですけど、SAとして誰かにNICEプログラムの魅力とかマイナー学修を受けてこうだったみたいなことを授業とかで発表する機会が多くて、そのときに資料を作る中でこの授業の内容はこれに繋がってるんだなとか、ここにまとまってるんだなということに気付くことができているのかなと思いますね。後は、自分のマイナー学修が、結局大きく進路に関わる形で作成したので、進路を考えるときにさかのぼって大学の授業でこういう学びがあったなという形で振り返ることもあるのかなと思います。」

Iさん「授業の振り返りを放棄し続けてやらなかったタイプなので、参考になりました。」

F「Aさんが大切にしている考えは、実際にどういう場面で思い出したり意識したりしますか。」

Kさん「偏見や固定概念の話は、自分自身だけではなく、受講生と会話してる際に受講生の方が固まってしまったときに思い出しますね。どうしたら別の視点で考えられるのかというのを自分の考えを押し付けるのではなく、その受講生がどうしたら考えていけるかなというときに思い出したりします。あと、分からないこと聞くことは、最近、授業とは関係ないけど必要だと思う知識とか、あと取れない授業って絶対あるじゃないですか。その分野をどうやって自分で学ぼうかなと思ったときに意識しますね。柿原先生とかアカデミックアドバイザーの先生が、色々お話を聞いてくださるので、そういうことで分からないことを先生に聞けるアカデミック・アドバイジングは大事だと思います。」

Fさん「なるほど。Aさんは楽しむことを大切にしていると仰っていたと思うのですが、楽しむって凄いポジティブなモチベーションですよね。だけど、ネガティブなときもあるじゃないですか。勉強が楽しくないとか。そういうとき、特にテスト期間に入ったらなんでこの勉強やってるんだろうみたいなネガティブな感情も出てくると思うんですけど、そのときの気持ちの切り替え方とか、ポジティブな方向に学修の意欲を高める方法とかはありますか。」

Aさん「僕の場合、二パターンあって、一つはもう完全に割り切ることと、もう一つは先を見据えるという手法があると思ってます。割り切るというのは、言葉の通りで、例えばマイナー学修関係の授業を履修しても、授業のうち一、二回だけが楽しかったと思うことも正直あります。そういうときは、その部分が楽しかったな。そこが学びだったな。と割り切って考えて、テストはテストで点数を取れるような対策だけをしよう。それはただの勉強として単位が取ろう。というある意味別のモチベーションがあることで、モチベーションの維持に繋がると思っています。」

F「ありがとうございます。15分程経過したので、以上で終わりにしたいと思います。皆さんありがとうございました。」


執筆者まとめ
 なにかを学ぶときに大切にしていることは人それぞれ多岐にわたると思います。それは、一人一つではなく、内容や状況においても変わるものだと思います。今回、SAの皆さんが話してくれた「マイナー学修をやるうえで大切にしていること」は、決してマイナー学修に限ることではなく、メジャーの学びにも共通したことではないでしょうか。学びの軸があることは、自分の学びを繋げる出発点にもなると思います。学期末など一つの節目・区切りを迎える今、自分の学びの軸や大切にしていることを思い出してみると良いかもしれません。