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新着情報

2023.09.25
活動報告

新潟大学NICEプログラム事業シンポジウム「分野横断的学習を支援するためのアカデミック・アドバイジングと教職協働」開催報告

令和5年9月15日(金)13:30~16:00、新潟大学「全学分野横断創生プログラム(NICEプログラム)」事業シンポジウム「分野横断的学習を支援するためのアカデミック・アドバイジングと教職協働」(兼 令和5年度新潟大学FD・SD)をオンライン開催し、本学教職員を含め、他大学の教職員及び日本学術振興会と県内高校教員、民間企業等114名が参加しました。

 冒頭、福島 治教授(新潟大学副学長/教育基盤機構副機構長)より開会挨拶・趣旨説明がありました。

 第1部の講演・事業報告では、清水 栄子氏(追手門学院大学共通教育機構/教育支援センター准教授)による基調講演「教職協働によるアカデミック・アドバイジング」に続き、神田 麻衣子特任准教授、柿原 豪特任准教授(ともに新潟大学教育基盤機構/NICEプログラム アカデミック・アドバイザー)による事業報告「NICEプログラムにおけるアカデミック・アドバイジングとその成果」が行われました。

 清水氏の講演では、学修者本位の大学教育を構築していく上で教職協働の学習支援体制が求められているという制度的見解が整理されたほか、アカデミック・アドバイジングを機能させるためには教職協働が欠かせないこと、またその実践における課題と解決方法などが具体的に示されました。

 NICEプログラムの事業報告は、アカデミック・アドバイザー(以下、AA)による実践報告と学生からの事例報告の二部構成で行われました。
 AAによる実践報告では、アカデミック・アドバイジングの場として開設されている「学修デザイン相談」における相談事例の分析結果を示しながら、学生が分野横断型の学びを自ら創り上げる際の鍵となるのは個々の学生が持つ「資源」であり、それに気づかせるための支援の重要性が示されました。
 学生からの事例報告では、NICEプログラムのピア・コミュニティ「NICEプレイス」で活動する学生3名が、自らのマイナー学修について座談会形式で報告を行いました。

 第2部では、「分野横断的学習を支援する教学マネジメントとアカデミック・アドバイジング」をテーマにパネルディスカッションが行われました。
 パネリストに清水 栄子氏、福島 治教授、寺尾 謙氏(神奈川工科大学学生支援本部教務課課長)、田中 一孝氏(桜美林大学リベラルアーツ学群准教授)、山田 剛史氏(関西大学教育推進部教授/知識集約型社会を支える人材育成事業プログラムオフィサー)、淺賀 岳彦教授(新潟大学副学長/教育基盤機構副機構長)を迎え、モデレーターの斎藤 有吾准教授(新潟大学教育基盤機構)のもと、学習支援に対する職員側からの見解、マイナーの質保証、アカデミック・アドバイジングの継続可能性など、本テーマにおける幅広い論点に対して活発な議論が交わされました。
 
 最後に、淺賀岳彦教授より閉会の挨拶がありました。

 閉会後に寄せられたアンケートでは、シンポジウムについて「良かった」「どちらかといえば良かった」の回答を合わせて100%となり、参加者の期待に十分に応えられるものとなりました。
 自由記述には、基調講演やパネルディスカッションについて「具体的内容を踏まえたものであったため非常に参考になった」、「自社で社員への支援をどのようにやっていくべきかヒントがたくさんあった」という声のほか、特に学生からの事例報告に対して「学生さんたちの声が学生たちだけの進行で聞けて、素晴らしかった」、「学生さんたちもアカデミック・アドバイジングの意義を理解し、自主的に考え、行動し、自己と他者の成長に繋げている点は素晴らしい」など、多くの反響がありました。

【基調講演の様子】


【パネルディスカッション「分野横断的学習を支援する教学マネジメントとアカデミック・アドバイジング」の様子】


【アンケート結果】