確かな専門の学びと幅広い学びを実現するメジャー・マイナー制

新潟大学 全学分野横断創生プログラム新潟大学 全学分野横断創生プログラム

マイナーの学修成果

2024.03.25

理学部数学プログラム3年Tさんの「学修創生型マイナー」の学修成果



メジャープログラム名称:数学プログラム

(1)どのような課題・テーマで学修・研究に取り組んできたか
様々な図形を、数学の道具(位相空間や群論)を用いて分類する。
図形を分類するうえで、強力な道具(モース理論)を理解・利用するための道具(基本群やホモロジー群)を学ぶ。

マイナー名称:数学の面白さを、様々な人に「伝える」には
ねらいと概要:私は、将来、数学の面白さを様々な人、特に中学生や高校生に伝えることのできる職業(例えば、中学・高校教員、サイエンスコミュニケーターなど)に就きたいと考えている。私は、様々な数学の本を読み、大学で数学を専門として学習していくうちに、数学の美しさや楽しさに気が付き、数学を専門としない人々に数学の面白い一面を伝えたいと考えるようになった。しかし、世の中には、数学に対して「難しい」、「何の役に立つのかわからない」等、マイナスなイメージを持つ人が多くいる。私は、数学の面白さを伝えていくために、数学についての理解を深めるだけではなく、それらを「受け取る」側についても知ることが必要だと考える。よって、様々な人のもつ価値観や考え方の「違い」を理解することや、「違い」に寛容であることは必要不可欠であると考えている。そこで、価値観や考え方が違う人に意見を伝えることで生じる困難を、ディスカッションやグループワークを通して学習することを目標とする。
理学部の開講科目だけではなく、加えて教育学部で開講されている数学科教育法や、理系学部だけではなく文系学部も対象にした数学の面白さを伝えることを目的とした科目(「数学の世界」)を履修することにより、「自分で学ぶ」数学だけではなく、「教える」数学や「伝える」数学についての知識や技術を磨くことを目標とする。
また、私は、将来、いじめや経済的な問題を抱えている生徒や、様々な要因で不登校となっている子どもと関わる機会を多くもつと考えている。教育社会学などの授業を履修し、いじめの流動性やひとり親家庭で育つ子どもの現状、学力格差の拡大要因についての理解を深めること、また、模擬授業や論文の輪読を通して、教育の機会を奪われている子どもに対して様々な方法で支援ができることを認識することを目標にする。