ダブルホームは、地域や仲間の思いを大切にしながら、正解のない地域課題に学生・教員・職員によるチームで取り組むプログラムです。地域の思いと向き合う中で「自分たちに何ができるか」をチームで考え、活動を計画・実践・省察することで、これからの社会生活に必要なシチズンシップやチームワーク力を育みます。
学生たちの「地域のために何かしたい」「多様な人々と交流したい」「成長したい」といった思いから生まれる主体的な取り組みを可能とする場です。
ダブルホームは、2007度の文部科学省学生支援GPとして「ダブルホーム制によるいきいき学生支援」事業という名称で開始されました。学生たちの社会で活躍するために必要な力、特に「人と関わる力」を教職協働で育むことを目指し、2011年度以降、新潟大学独自の取り組みとして継続しています。
学生が専門分野の学問を学ぶ学部・学科を「第一のホーム」とし、それを越えて集まった学生、教職員が運営する場としてダブルホームがあります。「地域の教育力」を活用して学生の成長を促進するために、全ホームが地域プロジェクト活動に取り組んでいます。学部を越えた新しい仲間との交流を深める場となるだけではなく、多様な価値観の人々とのふれ合いから生まれるコミュニケーション能力の向上、生活者の立場で社会課題をみつめることで実感する自分の専門分野の必要性と重要性の認識といった様々な効果が認められています。
活動は“学生の居場所作り”という学生支援から歩み始めましたが、最大の学生支援は教育プログラムとして充実させることであるとの意識のもと、“地域の教育力”を活用し、学生の問題解決力、コミュニケーション力そして企画力などの汎用的能力の涵養、シチズンシップやチームワーク力の育成を目指す取り組みへと変遷してきました。