新潟大学教育・学生支援機構コモンリテラシーセンター

活動報告

シンポジウムテーマ

 「データ活用で未来を創る 企業・大学の事例紹介」

日時・開催形式

 2022年12月3日(土) 14:00~16:20
 オンライン(Zoomウェビナー)
 ■学内限定で動画を配信しています(~2022年3月31日)■
学内無線LAN接続、またはSSL-VPN接続で視聴できます。

主旨

 高度情報社会においては、あらゆる分野においてデータサイエンスを活用して新たな価値を生み出し、より有用なシステム構築につなげる能力が求められています。その中で、「数理・データサイエンス・AI 」はデジタル社会の基礎知識とされており、全国の大学でリテラシー教育普及が急速に進んでいます。
 このシンポジウムでは、主に高校生・大学生を対象に企業及び大学研究におけるデータ活用事例を講演いただきます。さらに、新潟大学の大学生がデータサイエンスの授業で取り組んだ成果物を報告します。現在社会でのデータ活用事例と、将来データサイエンスを駆使して社会をけん引する学生が学ぶ姿を通じて、データサイエンスの社会的重要性と、データサイエンス人材育成の今を紹介します。

プログラム

1.開会挨拶
2.【講演1】「イノベーションを起こすチームと共通点」
  米澤 政洋 氏(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 マーケティング企画部部長 / 鳥取県CIO補佐官)
3.【講演2】「データサイエンスにおける人財育成、社会実装、産学・地域連携の取組み」
  阿部 賢太 氏(株式会社BSNアイネット イノベーション推進室 マネジャー)
4.【講演3】「スパースモデリングとその光干渉断層撮像への応用」
  村松 正吾(新潟大学 工学部/創生学部 教授)
5.【インターンシップ参加学生発表】新潟大学データサイエンス・インターンシップ履修生
6.【講演4】「新潟大学におけるデータサイエンス教育の取組 -演習授業の学生成果物紹介-」
  山田 修司(新潟大学 理学部 教授)
7.閉会挨拶

開催報告

 ■学内限定で動画を配信しています(~2022年3月31日)■


 2022年12月3日(土)オンライン(zoomウェビナー)にて、 高校生・大学生向けシンポジウム「データ活用で未来を創る 企業・大学の事例紹介」 を開催しました。


 最初のご講演は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の米山氏から、 「イノベーションを起こすチームと共通点」の題目で、社会実装における社会の理解の重要性についてご講演をいただきました。社会実装の難しさに関するお話は研究成果の展開が課題とされている大学研究者にとっても身に詰まされる、大変興味深いお話でした。また、高校生大学生にむけて実現のために信念を持つことの大切さを紹介されていました。


 次に、株式会社BSNアイネットの阿部氏から、 「データサイエンスにおける人財育成、社会実装、産学・地域連携の取組み」の題目で、 データ活用の社会実装とデータサイエンス人材育成の観点から、BSNアイネット様の取り組み事例をご講演いただきました。県内の企業がサービスとして顧客の課題をデータ活用によって解決する事例を見て、一般社会にデータサイエンスが浸透している現状がより強くイメージできたのではないでしょうか。


 新潟大学の村松先生からは、「スパースモデリングとその光干渉断層撮像への応用」の題目で、 研究シーンでのデータ活用についてご講演をいただきました。スパース性というキーワードを軸に画像解析や音声圧縮での利用例を挙げた導入から、測定機器への応用という先端的な話まで、大変興味深く学びを深めるきっかけになるご講演でした。


 4番目の発表として新潟大学人文学部の学生CHOさんから、 今年度『データサイエンス・インターンシップ』での成果報告がありました。 文章データに対して自然言語処理を用いた機械学習による課題解決アプローチでヘルスケアの業務改善に取り組み、6週間という限られた期間にも関わらず、自然言語処理の知識ゼロから多くの試行錯誤と実践経験を経た非常にレベルの高いインターンシップ内容を、高校生にもわかるよう丁寧に発表していただきました。


 新潟大学の山田先生からは、 「新潟大学におけるデータサイエンス教育の取組-演習授業の学生成果物紹介-」の題目で、 文部科学省の方針に沿った本学の数理・データサイエンス・AI教育環境整備進捗を報告しました。 また、今年度『データサイエンス基礎演習』の学生成果物を引用して本学での学習内容が紹介されました。


 本シンポジウム、学内外から70名程の方にご参加いただきました。 ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
 なお、シンポジウム後には別室で「第4回新潟県データサイエンス人材育成協議会」が開かれ、 各大学機関における文部科学省認定制度MDASH取組状況の共有、教育教材の展開について情報共有が行われました。

お問い合わせ

新潟大学 教育基盤機構 未来教育開発部門 コモンリテラシー教育支援室
Mail: mds@ge.niigata-u.ac.jp