新潟大学教育・学生支援機構コモンリテラシーセンター

活動報告

講演会テーマ

 「実社会における数理・データサイエンス・AI の活用事例について」

日時・開催形式

 2021年9月12日(日) 9:30~12:00
 オンライン(Zoomウェビナー)
 主に大学生、高校生が対象。一般の方も参加できます。

主旨

 高度情報社会においては、あらゆる分野においてデータサイエンスを活用して新たな価値を生み出し、より有用なシステム構築につなげる能力が求められています。その中で、「数理・データサイエンス・AI 」はデジタル社会の基礎知識とされており、大学等ではリテラシー教育普及が急速に進んでいます。
 この講演会では、主に大学生・高校生を対象に実社会における数理・データサイエンス・AIの活用事例を紹介いただき、データサイエンスにより深く関心を抱いてもらうとともに、パネルディスカッションを通じて数理・データサイエンス・AI活用の現状・将来像について考えます。

プログラム

1.開会挨拶
2.【講演1】「デジタル社会におけるAI活用と社会実装について」
  野村 典文 氏(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
3.【講演2】「ニューノーマル時代における創造性を活かすデータサイエンス」
  中西 崇文 氏(武蔵野大学)
4.【講演3】「AI技術で革新する宇宙天気予報」
  飯田 佑輔(新潟大学)
5.【パネルディスカッション】
6.【講演4】「新潟大学におけるデータサイエンス教育への取組」
  山田 修司(新潟大学)
7.閉会挨拶

開催報告

 2021年9月12日(日)オンライン(zoomウェビナー)にて、 講演会「実社会における数理・データサイエンス・AI の活用事例について」 を開催しました。


 最初の講演は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の野村様より、 「デジタル社会におけるAI活用と社会実装について」の題目で、 身近なものごとや企業を例に、数理・データサイエンス・AIが社会でどのように活用されているかといったお話をいただきました。 企業で取り入れられている逆引きのAI教育、未来の若者に期待すること、といったトピックは、 高校生大学生が社会のだけでなく大学教員にとっても非常に興味深いお話でした。


 次に、武蔵野大学の中西先生から、 「ニューノーマル時代における創造性を活かすデータサイエンス」 の題目で、感情にあわせた音楽の生成や、授業音声にあわせた板書表示といった事例を紹介いただきました。 データの作成テキストだけで人間の感性的な評価ができる、といった活用事例は AI技術の位置づけや説明性といったお話は、利用者としての心構えを考えさせられました。 大学教育で社会の急速な変化に対するアジャイル型教育にも注目していきたいです。


 続いて、新潟大学の飯田先生から、 「AI技術で革新する宇宙天気予報」の題目で、 天文情報学における画像処理の事例について紹介がありました。 人力では到底処理できない膨大な量の太陽の画像データの解析にAI技術が使用されていること、 学習手法による違い、参照していたデータの誤りに対する理解など、 研究レベルでどのように活用され、どのような知識が必要なのかの一端を垣間見ました。


 新潟大学の山田先生からは、 「新潟大学におけるデータサイエンス教育への取り組み」の題目で、 令和4年度以降の数理・データサイエンス・AI入門科目必修化など、新潟大学の取組について紹介がありました。


 本講演会には、県内外の高校生・大学生の他、教育・企業・行政から全体で140名程の方にご参加いただきました。 ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
 なお、講演会閉会後には別室で「第2回新潟県データサイエンス人材育成協議会」が開かれ、 文部科学省認定制度MDASHリテラシーへの対応協力、今後の情報連携等について共有が行われました。

動画配信(学内限定)

学内限定で下記URLから視聴できます。
全学公開FD・SD(学内限定)から視聴できます。
動画の視聴方法については新潟大学FD委員会へご確認ください。

お問い合わせ

新潟大学 教育・学生支援機構 コモンリテラシーセンター 数理・データサイエンス部門
Mail: mds@ge.niigata-u.ac.jp