各言語の紹介

新潟大学では、みなさんの関心と意欲に幅広く対応するため、ドイツ語や中国語といったポピュラーなものから、他の大学ではなかなか学べないイタリア語、朝鮮語、フィリピノ語、さらにはラテン語やギリシア語といった古典語にいたるまで、多くの外国語科目を開設しています。それぞれの外国語の特色をご紹介します。

ロシア語

ロシア語はとても美しい言葉です。そのロシア語によって多くのすぐれた文学作品や映画作品がつくられ、さまざまな芸術が生まれてきました。ロシアの文学や芸術はいつでも自由と平和を希求してきました。そして人々の自由と平和を脅かす権力者や体制に常に抗ってきました。武器ではなく、言葉で独裁者や独裁体制と戦ってきました。ロシアとウクライナのごく普通の人々の多くが友人として、家族として共通の言語であるロシア語によって日々のコミュニケーションをしていました。自由と平和を愛するそうした人々が権力者や戦争によって引き裂かれてしまうことにロシアの文学や芸術は今も抗い続けています。戦争に反対するウクライナ、ロシア、全世界の人々が再び平和な日常を取り戻すために、私たちも共に手をたずさえ、対話をする言葉=ロシア語をいま学ぶことには意義があるはずです。ロシアの言葉や文字、文学、芸術を学び、理解を深めることは、きっと世界の自由と平和にもつながることでしょう。どうか勇気と誇りをもってロシア語への扉を開いて下さい。

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韓国語

新幹線なら東京まで2時間。新潟空港から飛行機に乗れば、2時間でそこはもう韓国(大韓民国)!コロナ禍前は年間約700万人が往復していた、一番身近な外国です。K-POPや韓国ドラマ、YouTube「モッパン(먹방)」など好きな韓国人ユーチューバー・ゲーマーから韓国語に興味を持ち、小・中・高校時代から独学している人もたくさんいます。日本語を母語とする人には韓国語は学びやすい言語だ、とよく言われます。その秘密は、日本語と語順がほぼ同じ、というところにあります。

① 私は 大学生です。韓国語を 専攻して います。
② 저는 大學生입니다. 韓國語를 専攻하고 있습니다.
③ 저는 대학생입니다. 한국어를 공부하고 있습니다.

三番目の文はハングルだけで書いたものですが、二番目の文と比べてみると、「見た目はハングル、中身は漢字語」というのがよく分かります。また、ハングルは日本語のローマ字表記と同じ仕組み(子音字+母音字)で、見た目より簡単に覚えられます。
新潟大学は、韓国イナ(仁荷)大学・ハニャン(漢陽)大学と大学間交流協定を結んでおり、サマースクールはじめ短・長期の韓国留学の機会もあります。

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中国語

世界の5人に1人が話す言語と言われる中国語を学んで、中華世界への扉を開けてみましょう。中国語は全体が一つの音楽のようにリズムに乗って流れる美しいことばだと言われることがあります。日本と中国は同じく「漢字文化圏」に属しており、漢字のみで構成される中国語は日本人にとってたいへん身近な言語です。漢字を見れば意味が分かるということも少なくありません。
中国語をマスターすれば、中国本土はもちろん台湾や東南アジアをはじめ、世界中の華僑・華人の人たちともコミュニケーションを取ることが出来ます。

中国語の特徴は以下の3点です。発音は漢字一文字ごとに決まった発音があり、そこに「声調」という高低アクセントがかかることで中国語特有の美しいメロディーが生まれます。文字は「簡体字」と呼ばれる簡略化された字体を用います。文法は、漢字の組み合わせにより一つの文を構成しますので語順が重要です。
現在新潟大学で学んでいる留学生の大半が中国語を母語とする学生ですので、学んですぐにキャンパス内で実践ができるというこの環境を大いに活かしましょう。

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ドイツ語

ドイツ語ってなんとなく難しそう…そんなふうに思っている方もいるかもしれません。そうしたイメージにとらわれているのはもったいない!「バウムクーヘン」「アルバイト」「プラカード」などなど、ドイツ語由来の言葉はじつは私たちの身近にあるのです。発音も複雑ではありませんし、さらに英語にも似ているので親しみやすい言語と言えるでしょう。ドイツ語を学ぶと、メルヒェンや小説、さらに哲学や歴史書などさまざまな文章を読み解くことができます。それだけではなく、「想起の文化」に代表される人々のメンタリティにも触れることもできます。ドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス)には古い伝統を大切にしながらも、多文化共生を旨とする進歩的な社会文化が根付いています。ドイツ語はヨーロッパでもっとも多くの人が使っている言語です。具体的には1億3000万人が母国語ないしは第2言語として用いています。つまりドイツ語は、ヨーロッパ文化・社会を知るための大きな窓なのです。この窓を開けてみると、いままで知らなかった魅力的な風景が見えることでしょう。ドイツ語への旅を一緒にはじめてみませんか?

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フランス語

フランス語の世界は、みなさんが考えるよりもおそらくずっと大きく広がっています。フランスのみならず、ベルギーやスイス、カナダやカリブ海の島々、中近東や西アフリカ、そして南太平洋地域で広く使われているフランス語、また、国連やIOCなど、さまざまな国際機関で英語と並んで公用語となっているフランス語をいっしょに学んでみませんか。フランス語を学べば、フランス本国の思想、文学、芸術、歴史はもちろんのこと、現代フランス語圏諸地域の食やファッション、ポピュラー音楽、スポーツなど大衆文化を知ることができ、世界がこれまでとは違って見えてくること請け合いです。

新潟大学では、あらゆるレベルのフランス語の授業が開講されています。ネイティブの先生による少人数の授業が多いのも良いところです。さらに、授業外では日本人学生と留学生との交流の機会もたくさん用意されています。フランス語が宿している多様な世界を、アットホームな雰囲気でみなさんと発見できることを楽しみにしています。

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スペイン語

ようこそスペイン語の世界へ。スポーツ、音楽やダンス、観光。新旧の独創的な建築・デザインも世界中の人たちを魅了し続けています。おいしい食べ物やすぐれた芸術・文学・社会科学など、スペイン語の世界の魅力はたくさんありますが、この「おいしい」言葉をあなたもすぐに読み、書き、話せるようになります。スペイン語の文字のほとんどはローマ字読みで通じるので、発音に苦労することはありません。文法の難易度は他の言語並みでしょう。ネイティブ・スピーカーの教員から日常会話を教わりませんか?
世界中で3億3000万人(第2言語話者を含めると4億1700万人)がスペイン語を話すと言われています。スペインのほか南北アメリカ大陸の多くの国々、アジアやアフリカの一部など。実はアメリカ合衆国でも人口の12.5%が中南米系で、スペイン語は意外なほど通用します! ブラジルの公用語であるポルトガル語もスペイン語の親戚ですよ。言葉を学ぶということはその背後にある文化と社会を学ぶことに通じます。

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イタリア語

Ciao, l'italiano. チャオ、イタリア語
大学で何か新しいことに挑戦したい人におすすめの外国語。それはイタリア語です!どんな言葉なのか、イタリア語のいいところを少し紹介しましょう。

♦イタリア語のいいところ その1
『発音が簡単!ローマ字読みで大丈夫。』
Un cappuccino, per favore.
ウン カップッチーノ,ペル ファヴォーレ
日本語と同じく、母音(アイウエオ)がしっかりした言葉ですから、そのまま大きな声で言えば問題なしです。

♦イタリア語のいいところ その2
『健康にいい!かもしれない』
イタリア語は、音楽性が豊かです。オペラ(opera)の傑作をたくさん生み出したのも、言葉の特性と無関係ではありません。イタリア語を話せば、きっと楽しいはずです。

♦イタリア語のいいところ その3
『古典芸術からサッカーまで、情報を得ることができる!』
古代ローマ帝国、ルネサンス…… イタリア文化は古く、世界から熱いまなざしが注がれてきました。現在は、料理(cucina)、ファッション(moda)と、わたしたちの日常生活にイタリア文化は溶け込んでいます。料理のレシピ(ricetta)を調べたりするにも、イタリア語を知っていたほうが、楽しく、お得です。

このように、魅力的なイタリア語ですが、イタリア語を開講している大学は、そう多くありません。この機会にぜひ挑戦してみてください。Studiamo l'italiano insieme! 一緒にイタリア語を勉強しましょう!

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その他の言語

古代ローマ帝国ラテン語:ラテン語は、欧米で学術用言語、法律用言語として2千年にわたって用いられてきた言語です。この言語を生み出したのは古代ローマ人でした。そして現代に残る様々な古典がこの言語によって生みだされてきました。この言語の本来の姿を学ぶことは、みなさんの世界を大きく広げてくれることでしょう。

古典古代ギリシア語:西洋文明の源はギリシアにあると言われます。市民社会や民主主義の理念、哲学や諸学問の枠組、そして芸術や文学でも、古代ギリシア文化が現代に至るまで及ぼしている影響は計り知れません。数十年前まで、欧米ではギリシア語とラテン語を学ぶことは、教養ある人々の必須の学修内容とされてきました。西洋文明の本丸とも言える古代ギリシアの世界に、その言語を通して迫ってみませんか。

古代エジプト神聖文字文:紀元前3000年頃から栄えた古代エジプト文明の言語は19世紀から解読が進み、今では古代エジプト語の文字史料が、その文明の内奥を広く深く我々に教えてくれています。ピラミッドその他の遺跡に刻まれた碑文、パピルスの巻物に記された宗教文書や文芸作品など、古代エジプト語の世界は芳醇な魅力にあふれています。

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外国語オプショナル

意欲があるかたが学部や専門を問わず1年生から、第三、第四の外国語として履修できる科目として「フランス語オプショナル・朝鮮語オプショナル・中国語オプショナル・ロシア語オプショナル」が開講されています。これらは週1回の講義形式で行われる授業で、言語・文化・歴史の学修を通して、視野を拡大するのがねらいです。
ただし、この科目は科目細区分「人文科学」に含まれており、「初修外国語」の卒業要件単位にはなりませんので注意してください。