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おすすめ英語学習法 

映画のDVDを用いた学習方法



 英語で話されている映画を見に行って、英語がなかなか聞き取りにくい、何とかその英語を聞き取れるようになりたいと思った人も多いのではないでしょうか。でも、日本語の字幕を見ていると、どうしてもそちらに注意が行ってしまい、話されている英語のほうはお留守になってしまいます。そういう人のためには、英語字幕のついたDVDを利用した英語学習をおすすめします。

 英語字幕つきDVDには、字幕をまったく映さないという機能もついていますので、まずはそれで映画を見てみましょう。そうすると字幕を映しているときとは違い、自然に注意が英語に集中されてきますので、意外にも、結構英語が聞き取れるという経験をすると思います。自分は聞き取りがそんなに下手ではなかったんだ、ということが分かり、自信が少し回復するでしょう。もちろんそれでも、分からない部分は残りますが、そこがDVDのいいところで、英語字幕を映して分からない部分の英語を確かめることが出来ます。ただ、確かめているだけでは、聞き取りの力はなかなか進歩しません。映画の英語の聞き取りが難しいのは、自然に英語が発音されるとき、省略や音の変化が生じ、そのために聞き取りにくくなったりすることがあるからです。このような変化にはパターンがあります。そのパターンに気づき、それに慣れるように努めましょう。そうすると聞き取りは上達します。もちろん英語は音が聞き取れただけでは理解することが出来ません。意味が分からなければ仕方がないのですが、英語字幕を見ても意味の分からないところは日本語字幕に切り換えて意味を確かめましょう。(ただ、字幕の英語は一行12~14文字くらいに収めるという制限があり、かなりの意訳がなされています。そのため、日本語字幕からは、逐語訳とは違う自然な日本語への訳し方を学ぶことが出来ます。また、時々、誤訳もあるので、注意しなければいけません。それを見つけて楽しむという意地悪な楽しみ方もあります。)それでも分からなければ、辞書を引いてゆっくりと英語の意味を確かめましょう。そうして音声と意味が分かったところで、その後もう一度、字幕なしで映画を見れば、英語も分かり、人物の表情なども含め、本当にその映画を楽しむことができるようになるでしょう。字幕を見ていた時とは映画がまったく別の表情をしているように見えてくるかもしれません。 

(佐々木充 先生)