新潟大学教育・学生支援機構コモンリテラシーセンター

活動報告

新潟大学教育戦略FD

 「大学における数理・データサイエンス・AI教育とデータ活用にかかる特色ある取り組み」

日時・開催形式

開催日時: 3月27日(月) 9:30~11:10
開催方法: Zoomウェビナーによるオンラインのみ
対象者: 主に本学教職員(一般の方も参加可能)
備考: 参加費無料。当日終了まで受付。

主旨

 全国の大学による数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムを中心に進められているデータサイエンス教育の展開は第2期に移行し、これまでのリテラシーレベルと応用基礎レベル教育の普及展開だけでなく、エキスパートレベルやトップレベルのデータサイエンス人材育成に向けたより高度で実践的な教育環境の整備と取り組みが期待されています。
 本FDでは学内外の講師をお招きして、大学における数理・データサイエンス・AI教育の展開状況と、実践的なデータ活用にかかる特色ある取り組みについてご講演いただきます。

プログラム

1.開会挨拶
2.【講演1】「東北大学における数理・データサイエンス・AI教育」
  中尾 光之 氏(東北大学 総長特命教授, 未踏スケールデータアナリティクスセン ター長)
3.【講演2】「金沢大学の数理・データサイエンス・AI教育」
  藤生 慎 氏(金沢大学 融合研究域融合科学系 准教授, 高度モビリティー研究所)
  辻谷 友紀 氏(金沢大学 学務部学務課学務企画係 係長)
4.【講演3】「農業DXを形にするデータサイエンス」
  輿石 裕之 (新潟大学 自然科学系 農学部 特任助教)
5.閉会挨拶

開催報告

 2023年3月27日(月)オンライン(zoomウェビナー)にて、 FD「大学における数理・データサイエンス・AI教育とデータ活用にかかる特色ある取り組み」 を開催しました。本FDは標題のとおり数理・データサイエンス・AI教育にかかる大学の取り組みを講演者の方々にご講演いただきました。講演者は「東北創生国立大学アライアンス」取りまとめ校である東北大学から中野先生、「数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアム」北信越ブロック代表校である金沢大学から藤生先生と辻谷様、本学からは「フィールドを舞台に農業DXをけん引する高度農業人材育成プログラム」事業から輿石先生の3大学4名です。


 はじめに東北大学の中尾先生から、「東北大学における数理・データサイエンス・AI教育」のご講演をいただきました。学部初年次教育から大学院生教育、学内の取り組みから地域産学連携、国際的な人材育成など、あらゆる観点に対して大学全体で取り組まれている報告を通じて、現場教員として、またそれを実現する組織体制について考えさせられました。


 次に金沢大学の藤生先生と辻谷様から、「金沢大学の数理・データサイエンス・AI教育」のご講演をいただきました。先に辻谷様より、金沢大学の教務システムについてご紹介がありました。金沢大学の数理・データサイエンス・AI教育プログラムのとりまとめは教務事務が行っているということ、教務システムに修了認定を組み込んでquery処理を教務で行っていること、大変興味深いご講演でした。藤生先生からはデータサイエンスの教育事例として、観光分野のデータ収集・分析の実習授業を紹介いただきました。実データの取得、分析結果の施策提案といった、実社会とつながりのあるPBLの一つの方法として大変勉強になりました。


 最後に、本学の輿石先生から、「農業DXを形にするデータサイエンス」のご講演をいただきました。現場農家と技術・メーカーの接点を担う高度農業人材の育成、データ収集・省力化のフェーズにある現状と将来的に植生制御をデジタルツインによる監視とシミュレーションで実現する取り組みについてご紹介いただきました。


 本FD講演会には、学内外から75名程の方にご参加いただきました。 ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。


お問い合わせ

新潟大学 教育基盤機構 未来教育開発部門 コモンリテラシー教育支援室
Mail: mds@ge.niigata-u.ac.jp