11月9日、「下町プロジェクト」の一環として、新潟市中央区の旧小澤家住宅周辺で「湊下町展ー町灯篇ー」が開催されました。
「下町プロジェクト」は、地域の歴史的資産を活用しながら、学生が地域住民と連携してまちづくりを進める取り組みです。このイベントでは、市の文化財である旧小澤家住宅や周辺の歴史的建造物をライトアップし、訪れる人々に地域の魅力を伝えることを目指しています。ライトアップには地域の小学生がデザインした行灯も並べられ、親子で楽しめる工夫が施されていました。

このプロジェクトを進めるのは、工学部の建築学プログラムで都市計画・都市デザインといった分野を学ぶ学生たちです。建築学プログラムでは学部2・3年に都市計画や都市デザインに関する講義・演習があり、特に学部3年生は「都市計画・デザイン演習」において、新潟市内の実際の都市空間を対象とした実践的な都市計画やまちづくりの手法を学びます。これらの講義や演習で得た専門的知識を活かして、「下町プロジェクト」では、学部4年生や大学院生がさらに主体的に景観保全や中心市街地活性化などに取り組みます。

「下町プロジェクト」は、具体的には、市の文化財である旧小澤家住宅や周辺の歴史的建造物を活用し、地域の魅力を発信する取り組みです。長年の課題であった景観活用を進めるため、住民とともにルール作りや組織化を行い、一帯をライトアップするイベントを継続して開催しています。
今回の旧小澤家住宅周辺のライトアップでは、色や配置にこだわって景観と調和するデザインを追求し、さらに小学生がデザインした行灯も設置するなど、地域住民を巻き込む工夫も行っていました。
学生はこの活動を通じて、地域とのつながりや、多様な立場の人々との連携の重要性を学びながら、まちの価値を高める仕組み作りを進めています。
次の記事では、この「下町プロジェクト」に参加している博士前期課程1年の木口さん(リーダー)と片柳さん、そして担当教員の松井大輔先生へのインタビューを交えて、活動の魅力をお伝えしていきます。
【本件に関するお問い合せ先】
学務部教務課連携教育支援事務室
Email renkeikyoiku(at)adm.niigata-u.ac.jp
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