活動紹介

海外

行って良かった!成長と思い出のニュージーランド留学 ★学生ライター執筆記事

2024.03.28

 「留学に興味がある」「将来的に留学を考えている」、この記事を読んでいる方の中にはそういった方も多いのではないでしょうか?

 今回は、既に留学を経験した2人の新潟大学生へのインタビュー内容を2回に分けてご紹介します。

 1人目は、農学部2年の齋藤さんです。

 齋藤さんは、2年生の夏休みに新潟大学の留学制度を使い、ニュージーランドのオタゴ大学へ約1か月間、留学していました。齋藤さんは、高校生の時に留学を経験した先輩の話を聞いたことが、自分も留学に行ってみたいと思うようになったきっかけでした。そこから新型コロナウイルスの影響もあって留学から少し遠ざかってしまいますが、大学に入学後、オーストラリアに留学した友人の話を聞き、「留学に行きたい」という気持ちが再燃したそうです。友人の話を聞いた後、齋藤さんはすぐに新潟大学の留学制度について調べ始めました。「自分の性格的に長期は難しいかな...でも、せめて1ヶ月は行きたい」という自分の希望に当てはまるニュージーランド留学の応募が始まると、すぐに申し込んだと話してくれました。

 齋藤さんは1年生の英語の授業の際に、自分の気持ちを上手く伝えられないというもどかしい経験をしたこともあり、留学を通して「英語での会話を楽しめるようになりたい」「字幕なしで英語の作品に触れられるようになりたい」という目標、目的を持っていました。



 ここまでが、齋藤さんが留学に行くまでのおおまかな流れですが、留学に興味がある方は、「留学経験者にぜひ聞いてみたい」「留学でよく聞くこれって実際どうなんだろう…」と気になるトピックがいくつもあると思います。ここからは、そんなトピックのいくつかを取り上げて齋藤さんにお聞きした内容をご紹介します。

 1つ目は英語力に関してです。

 齋藤さんは、ニュージーランド留学が決まってから、大学図書館で行われているFL-SALCの英語チャットに参加するようになりました。最低でも週1回以上は昼休みの英語チャットに参加し、それをニュージーランドに行くまでの約3か月間続けていました。最初から留学生や他の参加者の方々と流暢に英会話ができたわけではなく、分からないことやついていけないこともたくさんあったそうです。それでも、そのたびに分からないことを伝えて、説明してもらい、段々と「分からないと伝えること」に抵抗感が無くなっていった、と話してくれました。

 齋藤さんは、日本に戻ってきた今も英語チャットに通っています。帰ってきて英語チャットに参加した際には、以前より聞き取りやレスポンスがスムーズになっている自分や、かつて自分がしてもらったような分からない人へのサポートができている自分に、一番成長を感じたそうです。

 また、英語で海外の人とコミュニケーションを取れるようになりたいと思っている人におすすめの勉強法として、声に出すこと、録音して聞いてみることが良いとのことでした。実際に声に出して聞いてみることで、自分の発音を客観的に聞いて正しい発音と比較することができます。また、最初は何も見ない状態で英会話の返答を自分で考えて録音し、その後ChatGPTなどを使用して録音した自分の文章の文法の間違いなどを確認・修正する方法もあるなど、様々な勉強法を教えてくれました。そして、「留学中は、テキストを使い机に向かって勉強するのではなく、現地の人と積極的にコミュニケーションを取ることのほうが実りある学習法だと思う」とのこと、これはご自身の体験を基にした説得力ある言葉です。

 次に、2つ目のトピックはホームステイについてです。



ホストファミリーとの思い出(下の写真はピザ作りをした時のもの)

 齋藤さんは、ニュージーランドで1ヶ月間ホームステイをしていました。現地のリアルな生活を経験できるホームステイに興味のある方は多いと思いますが、同時にホームステイ先でのトラブルなど心配事もあり、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。齋藤さんは、「ホームステイを経験してすごく良かった」と、その良さや思い出を語ってくれました。

 まず齋藤さんは、ホームステイ先の方が見る自分のプロフィールや希望を書く書類で自分の趣味を詳細に伝えたり、ある程度成長したお子さんがいる家庭を希望するなどしっかりと自分の希望を書くことで、希望通りのホームステイ先となり、大きなトラブルもなかったそうです。ホストファミリーと今でも連絡を取り合うほど、仲良しな関係を築くことができた齋藤さんですが、留学期間を振り返って、ホームステイ初日の行動がとても大きかった、と話してくれました。

 留学初日、ホームステイ先のお宅に着いて自分の部屋で一人になると、それまでの緊張感から解放され、一人で休みたくなったそうですが、そこで部屋に閉じこもって休むのではなく、自分を奮い立たせて部屋から出て、ホストマザーに自己紹介したそうです。その後は、ホストマザーと2時間ほどゆっくりと話すことができ、この1日目の行動のおかげで、毎日1時間、対話をする習慣ができたとのことでした。留学初日に勇気を出して一歩踏み出したことで、毎日コミュニケーションを取る時間ができ、それが最初は拙かった英語のコミュニケーション能力の向上にも繋がっています。

 また、自分から話しかけることで返答をある程度予想でき、少し余裕をもって会話することができたそうです。齋藤さんは、ホストファミリーとの時間が本当に楽しく、思い出に残っているそうで、ピクニックに行った話やホストファミリーのご家族と一緒にご飯を食べた話などを楽しそうに話してくれました。齋藤さんが行ったニュージーランドは、留学生からの人気も高く、人数も多いため、ホストファミリーの方を含め街全体が留学生に慣れている雰囲気で、とても生活がしやすかったそうです。



 今回、齋藤さんへのインタビューを通じて、留学するうえで大事なことや覚えておくべきことなど、たくさんの貴重なお話を聞くことができました。

 「とりあえず、やってみる。やってみたら意外と何とかなる。」これは、留学を経験した方からよく聞く言葉ではありますが、やはり齋藤さんも実際に留学を経験してこれを感じたそうで、元来考えすぎてしまう性格でしたが、留学で様々な経験を乗り越えたことで自信がつき、新しいことに挑戦するハードルが下がったそうです。また、留学という大きな経験をしたことで、以前は自分で抱えきれずにテンパってしまっていたことでも、落ち着いて対処できる余裕を持てるようになったと話してくれました。他にも、留学後は、一見興味のないものだと思っていたことでも、そこに楽しさや面白みを見いだせるようになった、と自身の考え方の変化も感じたそうです。

 齋藤さんは、ホームステイの書類に関しても、留学先のニュージーランドに対しても、留学前に本当によく調べて、念入りに準備して行動していたのだとインタビューを通して感じました。そんな齋藤さんからいただいた、留学を考えている人へのアドバイスを最後にご紹介します。

 「留学に行く前に目標を明確にすること、それに合わせた計画を立てることが大切。自分が伸ばしたいのは英会話力なのか、読解力なのかなど、それをきちんと明確にすることが実りある留学に繋がると思います。また、臨機応変に対応する力、柔軟性を鍛えたいと考えているなら事前に調べ過ぎないほうが良いですし、もし調べる際には、ブログや個人の記事にはその人の主観が含まれているので、その情報が先入観へと繋がってしまう危険性があると理解しておく必要がありますね。」

 以上、農学部2年の齋藤さんのインタビューを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
 次回は、経済科学部4年の渡邊さんのインタビューをお届けします。


【本件に関するお問い合せ先】
学務部教務課連携教育支援事務室
Email renkeikyoiku(at)adm.niigata-u.ac.jp
※(at)を@に置き換えてください