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【授業紹介】新潟大学とメコン諸国の学生が一週間で燕市産業の課題解決に取り組むーG-DORMプログラム①ー★学生ライター執筆記事

2023.11.07

 8月28日、G-DORM 短期受入プログラム 2023 (Summer)の成果発表会が開催されました。これは、8月21日から8月28日まで、1,700 社以上の企業が集まる複合産業拠点都市である新潟県燕市の産業における課題解決を目的として、新潟大学の学生とメコン地域の学生などが参加するプログラムです。今年は新潟大学の学部生7名と大学院生10名(留学生を含む)、そしてタイやラオスなどのメコン地域から短期留学してきた大学生12名が参加しました。


 学生は「グローバルな職場環境の実現に向けた提案」というメインテーマのもと、4グループに分かれて課題に取り組みます。プログラムではまず、現在までの燕市産業の歴史と現状について理解を深めます。そのうえで、持続可能な発展にむけた課題とその解決策について提案することを目標としました。

 日本とメコン諸国の公用語は異なるため、プログラム中の会話はすべて英語。英語を特定の講義でしか使わない私(注:取材した学生ライター)にとっては到底考えられない話ですが、発表会やその事前準備を見た様子では、学生同士でとても流暢な英語が飛び交っていました。また、このプログラムでは日本人学生とメコン諸国学生の親交を深めるために弥彦神社を訪れたり、一緒に食事をとったりなど、楽しく濃い時間を過ごしているように感じました。





 成果発表では、外国人の就労者にとって、日本企業は高品質の製品を作ることができ、給与が高く競争率が低いため人気があるというメリット、その一方で、海外との直接的な協力関係が企業に乏しい場合が多く、外国人の採用に前向きだが採用した後の人材をサポートする体制が十分ではないというデメリットを見出したことは、すべてのグループに共通していました。

 しかし、それを解決するサポート体制として、「翻訳者を付けること」「作業マニュアルをビデオ化し、日本語と英語の両方の字幕を付けること」などの提案がなされていました。また、そのビデオの作成についてもAI活用による編集作業を効率化させることや、作業の様子を詳しく説明するのか、あるいは導入部分と結論部分を詳しく説明するのかなど、グループによって多種多様な提案がなされていました。



 すべて英語を用いた他国の学生との交流でのコミュニケーションの取りづらさ、約1週間という短い期間で課題を解決するために迅速に意見を出してグループ内で共有することなど、乗り越えるべき課題はたくさんありそうですが、受講生はどのように感じているのでしょうか。
 
 そこで次回の記事では、プログラムに参加した学生へのインタビューを基に、G-DORMのプログラムの魅力をお届けします。 


【本件に関するお問い合わせ先】
学務部教務課連携教育支援事務室
Email renkeikyoiku(at)adm.niigata-u.ac.jp
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