受講生の声

1・2年生対象 長期・企業実践型プログラムⅠ・Ⅱ

make my vision-自分の将来をつくれるよ-

2023.01.31

科目概要

 企業での実習と大学での学修支援を合わせた本格的な長期インターンシッププログラム。
 「Ⅱ」では夏期休業期間中に3-4週間程度の企業実習を行う(他大学の学生と一緒に実習を行う場合あり)。「Ⅰ」では「Ⅱ」の実習に参加することを前提として、企業研究・各自の目標設定と振り返り・汎用的能力養成等を大学で行う。なお「Ⅱ」の実習は就業「体験」にとどまらず、実際の業務や課題の調査・提案等も行い、実習後には成果報告会を実施する。企業実習の受入先は、新潟県内企業および主に首都圏の経済同友会インターンシップ推進協会会員企業がある。
※「Ⅰ」「Ⅱ」を必ず合わせて受講

キーワード ※受講生があげたキーワード

充実

スケジュール

令和4年度
受講決定まで
①履修登録 ②説明会 ③応募シート提出 ④面談 ⑤受講者決定
事前学修
6月~8月(科目Ⅰ)対面と非対面(Zoom)での事前学修
 ・成長目標・行動指針の設定と受講生同士の相互フィードバック
 ・実習先企業・業界研究の報告とディスカッション
 ・受入企業ごとの事前課題への取り組み
 ・企業人ゲストによる講話
 ・実践的マナー講座、基礎スキル講座(プレゼンテーション等)
学外学修
8月~9月(科目Ⅱ)企業でのインターンシップ
 学外学修先:株式会社キッツ
 ・水素市場調査 ・バルブ需要、使用調査
 ・報告資料作成、成果報告 等
事後学修
9月~10月(科目Ⅱ)      
 事後学修(振り返り)、レポート作成、成果報告会

受講生の声(理学部 2年次)

1・2年生対象 長期・企業実践型プログラムⅠ・Ⅱ
授業をとったきっかけは何ですか?
 大学1年の夏休みがあっという間に過ぎて行った気がして、この時期のこの時間を無駄にしている感じがしました。この期間で何かできることはないかと探した時にこの授業を見つけました。自分を成長させることができそうな内容の授業だったので受講を決めました。
 昨年度からこの授業を知っていましたが、別の授業と受講期間が重なっていたため受講しませんでした。今年度は対面で実習を行う企業も多かったので、とってみようかなと思いました。
学外学修先を選んだ理由は何ですか?
 どうせ参加するのなら自分が触れたことのないような大きいことをしている会社がいいなと思いました。規模的にも動かしているお金も大きい会社で、どのように仕事が回っているのか、実際に業務をしてみたかった部分が大きいです。
 実習先にキッツを選んだ理由は、実習により実践的な内容が含まれていたからです。それに加えて、国内のほか、海外にもグローバルに展開している企業なので、海外まで市場を広げた時にどのようなマーケティングや自社製品のブランディングをしているのかが気になりました。
 実習のメインテーマがマーケティングだったのですが、マーケティングはアルバイトでも行っているので、実際に社会に出て働いたり行動したりする際に、自分の能力がどのくらいなのか判断できたり、そこから自分の足りていない部分を見つけ易かったりするのではないかと思いました。
事前学修ではどのような活動をしましたか?
 事前学修はグループワークが中心でした。自分の考えたことの発表やそれをもとに議論する場が多かったです。グループワークに留まらず、そこで得たものを受講者全員に向けて発表する機会もありました。昨年の受講生の方や受入れ先の企業の方のお話を聞くこともありました。
 学生側から企業を見る視点の議論に、受入れ先の企業の方のお話にあった、「なんで大学生の人材を受け入れるのか」という企業側がどのように学生を見ているのかという視点を交えながら、自分が今できることは何なのかを考え、そこから今の自分に足りないものやそれをどう伸ばすかを考えました。事前学修は自分のなりたい理想の姿の設定や、この授業を通して何を得たいかを明確化するための活動をしました。
事前学修を受講して良かった点は何ですか?
 事前学修で良かった点は、専攻が違う他学部の人と意見を交換できたことです。自分で把握しきれていなかった自分を人から見つけてもらえました。自分の良い点や直した方がいい点を指摘してもらえました。グループワークは1班3~4人で毎回違うメンバーで行いました。授業を受けているほぼ全員と関わる機会が持てました。また、自分が持っていた知識をアップデートすることができ、社会で生きていく上で最低限気を付けた方がいいことを知れました。ベースはあったとしても欠けている部分があると思うので、指摘してもらうことで正しい方向にアップデートできました。
授業の中で大変だったことは何ですか?
 「大変だったこと」と言われると、特にないというのが自分の答えになってしまうのですが、何をもって大変だったかを考えると、それなりに時間を使ったところでしょうか。ただ無駄に時間を浪費したのではなく、しっかり自分自身で考える時間を過ごしたので、大変というよりも得たものの方が多かったです。
企業での実習はどうでしたか?
 仕事は絶対1人ではできないということを知ることができたインターンシップでした。また、自分の経験や知識が発揮できるインターンシップでもありました。課題に関する知識や企業に関係する知識、ビジネス的な側面など自分が蓄えていた知識を使うことができました。
 実習は与えられた水素に関する課題を調べ、社員の方の前で発表するものでした。作業を進める中で社員の方から水素について話を聞き、水素への理解が深まりました。また、社外で行われた展示会で他の企業の方からも話を聞く機会があり、水素だけに限らず次世代のエネルギーについても知ることができました。自分がやりたいと求めていた部分をいろいろな形で経験させてもらい、充実したインターンシップで楽しかったです。この企業を選んでよかったと思いました。
受け入れ先の方々はどのような人たちでしたか?
 受け入れてもらった部署は思っていた以上に、部署内のつながりがあると思いました。子供のお迎えや体調不良での早退などは誰でも起こりうることだからチームで支えあっていこうと、チームとして仕事をしている姿が印象的でした。また、一人で仕事を抱え込み過ぎないように、誰が何をしているのか、今後の仕事内容などを共有しているのがすごいと思いました。
インターンシップを終えて気づいたことはありますか?
 得た気づきはいくつかあります。一つ目は伝え方の大切さです。世代間での違いや認識の違いがあるので、報告・連絡・相談、目的や相手に応じた対応は重要だなと思いました。二つ目は広い視野と知識を持つ必要性です。新しく価値のあるものを生み出そうとした時に、必ず知識は土台になってくると考えていて、広い視野と知識がないと、生み出す想像力、作りだす想像力、実行する力が上手く回っていかないと気づきました。それらを得るのに専門的なことを広く深く学ぶことのできる大学での学びは、きっかけを持つのに優れている環境だと気づきました。三つ目は独立自尊の精神です。自分の人生に対するビジョンや夢に主体性を持ち、その実現のために経験を積み実力をつけることで、自分の価値を高め、新たな自分の志を見つけられるように全力で取り組みたいと思います。四つ目は人間力を高めることの大切さです。インターンシップで仕事は一人でするものではない、できないということを感じました。人を集められるような愛される人間になりたいと感じました。
気づいたことから今後役立てたいことなどはありますか?
 相手に応じた対応の仕方や伝え方を注視することは、今後の大学生活に活かせると思います。また、役立てたいこととは少し違いますが、何かを実現すると言ったからには、しっかり実行する、しっかりやっていこうという意気込みを持てました。
担当教員はどのような人でしたか?
 学生がイメージしている大学の先生(少し距離間のあるようなイメージ)とは違った印象の先生でした。先生ではあるのですが、学生にとても近い目線で話してくれました。先生ではあるので離れた視点でも見てくれました。
学生のことをより理解しようとしてくれたり、学生一人一人にメッセージを伝えてくれたり、授業の前に声を掛けてくれたり、どうゆう表現するのが適切なのかわかりませんが、とてもフレンドリーで近い存在というか、近くで寄り添ってくれている感じがしました。もし、学生がイメージするような大学の先生だったら、また違った授業になるんだろうなと思いました。
どのような人におすすめですか?
 何かやりたいけど、何をやればいいのかわからない人におすすめします。長期間インターンに行き、普段とは全く違う生活をおくることで、何かしら気づくことがあるので、その気づきから、これからどうしていこうか、考えるきっかけを与えてくれる授業だと思います。何かやりやいことがあるけど一歩踏み出せない人、明確なビジョンを持てない人にもおすすめだと思います。
 この授業をとるなら1年生の時の方がいいのかもしれませんが、個人的には2年生で受けた方がいいかなと思います。勝手が分からない最初の1年を経験したからこそ、「このままではまずい」と気づいた人やそう感じている人が2年生には多いと思います。そのことに気づいたけど、何をすればいいのかわからい人にもおすすめします。

後輩へのメッセージ ※受講学生アンケートより

 自分の目標や明確なビジョンが決まっていない人に対してのメッセージになりますが、明確ではなくても、漠然とではあっても、確実に将来どうしていきたいかを決断するための材料が得られる授業なので、迷っているなら受けた方がいいと思います。

担当教員からのメッセージ

 自分の意欲・関心に対して素直に、1つ1つの課題にもその意味を考えて貪欲に取組んでくれましたね。
 決して楽な授業ではなかったと思います。企業実習でも、普段の大学生活とは異なるミッション・ルールの中で試行錯誤し、力不足を実感したこともあったでしょう。それでも、最後の成果報告会で、誰かの借り物の言葉ではなく、自分だけの経験から生み出した言葉で、これからの大学生活への意気込みを堂々と語る姿がそこにありました。今後の活躍に、心から期待しています。