9月 27 日、新潟駅南キャンパスときめいとで行われた、 「 マイプロジェクト 」 に取り組む学生 たち による進捗報告会に参加してきました!
「マイプロジェクト」とは、大学の授業ではなく、自分がやってみたいこと、成し遂げたいことを達成するために、様々なアクションを主体的に起こしていく、マイ(自分)のプロジェクトです。高校では 2022年から「総合的な探究の時間」が必修化されましたが、この探究学習とも関連して、今、全国では多くの高校生・大学生がマイプロジェクトに取り組んでいます。
(参考:
全国高校生マイプロジェクト)
プロジェクト設定において、このようなプロジェクトでなければならない、という決まりはなく、それぞれが自分の興味、関心に基づいて自由にマイプロジェクトを設定しています。もちろん、大学での専攻の学びと関連したプロジェクトに取り組む学生も少なくありません。
今回参加した進捗報告会では、7名の新潟大学生が、自主的に取り組む活動を互いに紹介していました。この記事では、そこでお聞きした2名の学生のマイプロジェクトをご紹介します。
1人目は農学部2年の松本さんです。
松本さんのマイプロジェクトは「新潟学生写真家活性化プロジェクト」です。松本さんは写真やカメラが好きで、写真展を開きたい、という想いを持っていましたが、やはり、学生一人の力で開催することは難しく、1年生のころからどうすれば…と悩んできたそうです。
栃木県出身の松本さんは、SNSを通して写真を見たり投稿したりしていく中で、新潟には写真を愛する方が多く、写真展を開催する土壌は既に出来上がっていると感じたそうです。そこで、合同でなら写真展を開けるのでは?と、他大学の部活やサークル、写真を通じて繋がった人、企業などにも声をかけ、実際に駅南キャンパスときめいとでの合同写真展開催を実現させました。
松本さんは合同展開催というマイプロジェクトを達成した後も、2回目、3回目の写真展開催、また今回惜しくも叶わなかった、企業の参画という次のマイプロジェクトに向けて動き出しているそうです。そして、最終的には首都圏でしか開催されていないようなカメラや写真のイベントを新潟でも開催したい、そのために、新潟にカメラ、写真のイメージを根付かせていきたいと語っていました。

2人目は農学部1年の原田さんです。
原田さんは 友人に紹介されて、マイプロジェクトに興味を持ったそうです。そんな原田さんのプロジェクトは「ライフセーバーを広めたい、増やしたい」です。
原田さんはボランティアが好きで、これまでも様々なボランティアに取り組んできました。ボランティア活動を通して社会の多くの課題を感じる中で、それらを解決するために、まず、取り組もうと考えたのが、ライフセーバーの減少問題です。海の安全を守るライフセーバーは、海を利用するうえで必要不可欠な存在です。しかし、そのライフセーバーの数は年々減少しており、海開きの際には、民間の警備会社に見守りをお願いする、という現状が広がっています。
そこで、原田さんは県内の3つの大学でインカレサークルを立ち上げることにしました。立ち上げる予定のインカレサークルでは、泳力も、性別も、資格を持っているかどうかも関係なく入ることができ、ライフセーバーという取り組みに参加するハードルを下げて、少しでも多くの人に興味を持ってもらえるような工夫がされています。原田さんは来年からインカレサークルとして動き出せるように、現在準備を進めているそうです。

今回、お話を聞いた7名の学生は、皆それぞれに悩みや壁にぶち当たりながらも、それを正直に打ち明け、お互いにアドバイスを送りあい、励ましあいながら笑顔で進捗報告を行っていました。
マイプロジェクトという取り組みは、授業ではないため、進捗速度もプロジェクトの期限も、取り組む本人次第です。さらには、プロジェクトを達成まで持っていけるかどうかも、自身のやる気や行動力、モチベーションの維持にかかっています。ですが、マイプロジェクトには、大学生だから、専攻がこれだから…といった、なんとなく気にしてしまう周りの視線や評価を気にすることなく、自分のペースで、仲間と支えあいながら、刺激を受けながら、進められるというマイプロジェクトにしかない良さがあります。
今回、マイプロジェクトに少しでも興味が湧いた方はぜひ、
新大生マイプロジェクトのInstagram をチェックしてみてください!
【本件に関するお問い合わせ先】
学務部教務課連携教育支援事務室
Email renkeikyoiku(at)adm.niigata-u.ac.jp
※(at)を@に置き換えてください