新潟大学では、地域や企業など学外のフィールドで活動する科目が数多く開講されています。
今回ご紹介する科目は、「地方小都市の未来創造-市民と学生による地域づくりの実践(担当:教育基盤機構 樋口准教授)」です。
この授業は、「北越の小京都」とも呼ばれる新潟県加茂市をフィールドに、学生が自分の興味や関心ごとと地域の課題を重ね合わせながら、自由にプロジェクトを考案して地域でそれを実践する、約10か月間のプロジェクト型科目です。
授業では加茂市で活躍する市民の方々から、地域の情報やアイデアに対する助言、実践への参加など、様々な支援や伴走をいただきながら、学生と市民が一緒になってプロジェクトを進めます。
中間報告会で助言をもらい、検討を繰り返す
和太鼓を通じて地域芸能を子供たちに伝えるプロジェクト
最終報告は、広く市民に向けたポスターセッション形式で行い、学生と市民が加茂のまちづくりについて共に語り合う場となっていて、まさに「市民と学生の学び合い・共創によるまちづくり」が実現されています。
最終報告会のポスターセッション
市民の方々との対話
2022年度は22名の学生が受講し、加茂市内の様々な地域で展開する14のプロジェクトが実施されました。各プロジェクトの取り組みは加茂市の内外から注目され、新聞紙上にも多数掲載されました。
【プロジェクトの一例】
・謎解きによる新たな交流イベントの推進
・VR空間による地方小都市の未来創造
・和太鼓を通じて地域芸能を子どもたちに伝える
・加茂市内の空き家活用による若者の拠点づくり
2023年度の授業は5月下旬に始まり、学生たちは自分と向き合い、加茂市を訪れて市民と対話しながら、自分なりのテーマを探索しプロジェクト計画を策定しているところです。今後どんなプロジェクトが展開されていくのか、とても楽しみです。また加茂市のまちづくりにも興味が湧いてきます。
今後の取組の様子は、またこちらの記事でも紹介します。
【本件に関するお問い合わせ先】
学務部教務課連携教育支援事務室
Email renkeikyoiku(at)adm.niigata-u.ac.jp
※(at)を@に置き換えてください