「食×生活×ものづくり」をテーマに地域活性化と産業振興を一体に取組み、新潟地域内の活性化だけではなく、「NIIGATA」を国内、アジア圏へ発信するための異分野融合型の地域活性化/産業振興事業です。4つのプロジェクトを推進します。
「地域活性化・産業振興」事業の4つのプロジェクト
1 異分野融合型共同研究を通じた食産業振興【新潟大学】
- 連携大学
- 新潟大学、新潟薬科大学
I.食産業への人材供給促進を図るため、異分野型共同研究を通じた食産業等振興を推進するための事業を構築・実施するとともに、II.食産業等へ供給する人材の質保証を目的とした「アグロ-フードアソシエーツプログラム(にいがた地域人材認定制度)」を構築・試行します。
- 異分野型共同研究推進機関との協議・協働運営による食産業振興の推進・実質化・・・(Ⅰ)
- 異分野型共同研究事例の展示発表・・・(Ⅰ)
発表例:「フードメッセ in にいがた」、「新潟産学連携フォーラム」、「U-goサロン」など
- 学生による異分野型共同研究・事業化プロジェクトの立案・・・(Ⅱ)
大学生によるシーズ・ニーズ調査報告から異分野型共同研究・事業化プロジェクトの立案へ
(アグロ-フードアソシエーツプログラムの課題研究として位置付け)
- アグロ-フードアソシエーツプログラムの試行・・・(Ⅱ)
2 専門人材認定制度による地域活性化
- 連携大学
- 新潟⻘陵⼤学、新潟⻘陵⼤学短期⼤学部、新潟⼤学、新潟国際情報⼤学、新潟薬科大学
- 環境保護、介護・福祉、子育て支援、まちづくり、観光など、多様な社会問題の改善に資する専門人材認定制度を設計・導入し、地域活性化に貢献できる「コミュニティビジネス・マイスター」を育成します。
- 「専門性を持って持続可能なコミュニティの発展に能動的に寄与できる人材」及び「地域課題から新しい価値の創造ができる人材」の育成・認定制度を開発します。
- 教育プログラム 【新潟青陵大学、新潟青陵大学短期大学部】
- プログラム実施機関(専門人材認定制度の連携校)は、マイスター候補者に教育プログラムを提供するにあたり、産官学民(マルチセクター)の評価による社会的認定を受けるため、コミュニティビジネス・マイスター人材養成協議会に教育プログラムを申請します。
- 地域住民との触れ合いを通じたインターンシップなどの実践型教育を実施し、問題解決能力やコミュニケーション力を備えたリーダーシップのある人材の育成を目指します。
- 人材養成協議会の設立【新潟青陵大学、新潟青陵大学短期大学部】
- コミュニティビジネス・マイスター人材養成協議会は、教育プログラムの質を保証するための社会的認定を得る手続きと、マイスターの資格認定を行います。
- コミュニティビジネス・マイスター資格の発行により、受講生はプログラム実施機関による連携教育で学んだスキルを証明することができます。
3 ブランディングによる新潟の魅力開発と地域活性化
- 連携大学
- 新潟大学、敬和学園大学、新潟経営大学、青山学院大学
- 新潟県全域を対象とした「新潟の潜在的な魅力の発掘」、「ブランド化の提案」、「国内外への情報発信」の3段階の事業推進により新潟のプレゼンス向上を図ります。
- 第1段階では、新潟県及び首都圏の学生や外国人留学生の視点を導入した新潟の歴史、自然、文化、生活、ひと等の観点での組合せによる魅力を発掘します。
- 第2段階では、その魅力を新潟の産品、観光、人材等のブランド化の具体的提案につなげます。ブランド化の提案については、学生が参画する「地域ブランド化コンテスト」等を実施することで教育的効果も見込んでいます。
- 第3段階では、協力大学である青山学院大学のコミュニケーションツールを活用して新潟の魅力を広く国内外に発信し、体験型ツーリズムの導入によって首都圏から新潟への恒常的な人の流れを作り、地域活性化を促進するラインを整備します。
- ナントレプレナーシッププロジェクト※)【新潟大学】
※)新潟(N)+アントレプレナーシップ(entrepreneurship)=ナントレプレナーシップ
- 新潟県では多くの中小企業がビジネスを行っており、そこでは多くの人々が多様な理由ややりがいなどを抱えながら仕事をしています。本プロジェクトの目的は、地元中小企業の 経営者と新潟大学の学生が一体となり、新潟の地で経済を支える諸企業で働く個人の魅力・そこで働く理由・難しさ・やりがいを学ぶとともに、経営意思決定上で実際に直面している問題・課題に対する解決策を検討・提案することにあります。
- 上記の学びを担当学生以外にも共有できるように、ウェブコンテンツの制作・発信も行います。
- 映像コンテンツ共有事業 【敬和学園大学】
- 「現代メディア論」、演習科目を通じた映像作品の制作、「Keiwa Lunch」等の番組配信を行います。
- 「工場の祭典」に関連する新潟大学の事業とも連携した番組制作、学内各ゼミの協力を得て、地域・多文化・環境など多様なテーマとした、取材、番組制作を行います。
- これらをまとめたポータルサイトを構築し、大学、ゼミ活動、多文化、地域(新発田、粟島浦 など)、環境など多様な切り口で表示できるようにします。
- 写真コンテンツ共有事業 【敬和学園大学】
- 「写真の町シバタ」と連携した新発田フォトウォーク(1年生原則全員参加)を今年度も実施します。学生による地域情報発信を促進するために、写真共有プロジェクト「Keiwastagram」を、アクティブラーニング演習の取り組みとして推進、学内の関心を喚起しつつ、新発田市内などでの撮影及び展示を進めます。
- 情報メディアプログラム推進事業 【敬和学園大学】
- ディプロマプログラム「情報メディアプログラム」を推進するため、情報メディア研究所による課外ワークショップを定期的に開催します。1)メディアの信頼性、2)インタビュー等の表現、3)県内各地域の諸問題に関する理解、4)情報セキュリティ・情報リテラシーなどについて、主として客員研究員を中心とするワークショップを開催します。
4 社会人の学び直しによる産業労働人口の質的量的生産性の拡大
- 連携大学
- 新潟⼤学、事業創造⼤学院⼤学、新潟⻘陵⼤学、新潟薬科⼤学
- 企業経営・産業振興に繋がる地域イノベーション(地域創生講座)」と「潜在看護師等を中心とした医療関連人材の育成」の2つの領域に関するプログラムを設計・検証し、e-Learning等のインフラ整備を整え、事業協働地域の大学、自治体での活用と波及を図ります。この学び直しプログラムを「履修証明プログラム」として位置付けることにより、専門的知識修得の証明として再就職、再チャレンジの促進につなげます。
- 「地域創生企業ケーススタディ事業」では、新潟大学大学院技術経営研究科(MOT)及び事業創造大学院大学(MBA)の互いの教育資源を共同活用し、地域のイノベーティブ人材の育成と企業・諸団体が抱える課題解決を並行して実施するプログラムを新規に開発します。
- 「潜在看護師及び薬剤師等の学び直しプログラム」では、定年退職や途中リタイアした潜在看護師や薬剤師等を再教育し再就職を支援することを目的としたプログラムを設計・開発します。
1. 地域創生企業ケーススタディ事業 【新潟大学、事業創造大学院大学】
- 本事業では県内企業の経営分析を通じ、産業界と大学との関係性を育むことを目指します。
- 具体的には経営管理や技術経営を専攻する学生が県内企業の抱える経営課題を当該企業と共に分析し、解決策を考案しフィードバックを行います。
- 新潟大学工学部・協創経営プログラムが展開する課題解決型インターンシップとも連携し、多様な視点を提供します。
- これにより県内企業の経営力の向上を目指すとともに、産学連携の拡大と質の向上を図ります。
地域創生企業ケーススタディの展開イメージ
2. 高度実践看護師(専門看護師)等育成事業 【新潟大学】
- 高度実践看護師(CNS)の広報活動を目的とし、新潟大学卒業生や県内で就業する看護職員を対象に広報用リーフレットを配布し、CNS研究会、研修会、交流会を開催します。
- CNS実践事例から実践知の抽出と報告書作成や学会等での事業紹介を行います。
3. 薬剤師、栄養士等の学び直しによる地域包括ケアの推進 【新潟大学】
- 地域包括ケア・在宅ケアを充実・普及させていくためには、実際の活動を担っていくコア職種(看護師・薬剤師・管理栄養士およびその他の職種)が交流し、知識・認識を共有する必要があり ます。コア職種による交流・研修会を立ち上げるために準備会議、検討会を行います。
4. ナースの再就職支援講習会 ~セカンドライフの就労~ 【新潟青陵大学】
- 高齢者ケアや高齢者施設での就労に興味関心のある方を対象として、ナースの再就職支援 講習会を実施します。高齢者ケアについての知識やスキルを修得し、セカンドライフの就労について考える機会とします。
- 新潟県内の老人福祉施設等の看護師を対象として、高齢者施設の現状や看護師の役割に関するアンケート調査を実施します。
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