社会人学び直しWG 講演会「戦略的リスク・マネジメント‐防災を真に自分ごとにするには‐」開催のご報告

2017年09月08日
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平成29年9月2日(土)新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」において、弁護士の岡本正氏をお迎えし、講演会「戦略的リスク・マネジメント‐防災を真に自分ごとにするには‐」を開催しました。おかげさまで県内外の自治体、企業、教育機関など幅広く、六十名近い方々にお越しいただきました。
災害時における企業を守るための経営戦略としてのBCP(事業継続計画)の重要性や、BCPの本質である「いつ、誰が、何を 判断するかの準備」「自らの仕事を失わないための準備」「人材を会社に繋ぎとめる準備」「取引先を失わないための初動」について講演いただき、岡本先生からは「BCPの整備は、今後、企業の強みになる」というお話がありました。

「真に防災が自分事になっていますか?」岡本先生からの矢継ぎ早の問いかけと、東日本大震災をはじめとした実例の数々に、参加者は一人の生活者として、組織人として、防災のあり方を考えさせられたようでした。アンケートからも「会社の防災担当者を参加させるべきであった」とか「会社の組織図を見直す必要がある」など、積極的な意見が寄せられ、早速、防災意識の向上に寄与しているのではないかと実感いたしました。

本講演会は、防災に強い企業・地域になるきっかけとなったことと思われます。このことは、COC+事業の目的でもある「魅力的な就業先の創出」にもつながり、多くの皆様に防災に関する知識を学び直していただくことができました。今回の「知」を活用することで、企業等の経営力向上につながることを期待しております。

<アンケート内容の抜粋>

「防災に対する知識の備えは、現在の防災教育では、十分にされていないと感じ、「知」という視点が大変勉強になりました。」

「BCPと自分の業務がどのように関連するかな、と思いながら参加しましたが、まず、“自分ごと”として考える事が大事だし、また、被災された方のデータに基づくニーズに応じて、平時のうちに有事に伝えるべき情報を整理しておくべきだと痛感しました。」

「BCPの基本が人材育成にあるということ。会社の組織図を見直し、自分がいなくなった時にどうするか、事業が継続できるように考えたいと思いました。」

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