新潟大学 大学教育再生加速プログラム

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     2019/03/26【コラム】高校生×大学生 新潟大学交流イベント「キャンパスを越えて広がる学び」に携わって
 私は学校フィールドワークBを履修した学生として「高校生×大学生 新潟大学交流イベント『キャンパスを越えて広がる学び』」に参加しました。
 このイベントは、高校生が進路について考えるきっかけに、そして新潟大学に入学後に学外学修を多くの人に履修してもらえればということで企画されたものですが、実際に影響を受けたのは私自身なのかもしれません。
 
 イベントに来てくれた高校生の目はキラキラしていました。教員に興味がある高校生、数学に興味のある高校生、大学がどんなものかについて知りたい高校生など、多くの希望あふれる高校生と話をしました。
 その中で思い出す、高校生の頃の私の夢。2年前は、「数学好きを増やしたいんだ、お世話になった先生から受けてきた恩を今度は私が生徒に還元していきたい。そしていつか私の憧れていた先生のようになり、次は私が憧れる存在になりたい」と思っていました。
 大学入学後は、新潟県の高校教員採用試験の倍率が高く、狭き門であることを知ったり、実際に教員採用試験に合格した先輩方に勉強方法について聞いたりました。アルバイト先の塾で数学を教えたり、学校でボランティアを長期間続けたりしているうちに、教えることがやらなければならない形式化されたものになってしまった気がして、入学前のあの新鮮な気持ちがいつのまにか薄れていってしまっていました。もちろん、今自分がいる環境がそう思わせてしまったわけではないと思います。現実を見ているうちに、本当に教員になれるのか不安になって、目的が変わってきてしまったのかもしれません。
 
 今回高校生と関わったことにより、2年前の私の気持ちを思い出すことができました。「教えたいことがうまく伝わらないとき、どうしたらいいか」という純粋な高校生の質問。「素数が好きで、素数について研究したいです」という明るい高校生の希望。高校時代の私の気持ちと重ね合わせ、当時の気持ちをはっきり思い出すことができました。大学生の折り返し地点に立った今、このことに気付けた私は幸運だと思います。
 
 この高校生と大学生の交流イベントで多くの高校生から参加してよかったとの感想をいただきました。きっと、私以外にもイベントに参加した多くの大学生も同じように影響を受けたかもしれません。私は教員になれるようこれからも頑張っていこうと思います。

文:学外学修学生広報チーム

 
 
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