お知らせ

副専攻「平和学」では、副専攻の修了を目指さない学生が副専攻「平和学」のQコード科目を履修することを歓迎します。
(但し、現時点では、各学部とも、Qコード科目を卒業に必要な単位に算入していません。)


教員3人の定年退職、1人の他大学転出により大学の専攻としての質の保証ができなくなるため、不本意ながら、
2016年度以降入学者(2016年度入学者とみなされる編入者を含みます。)については副専攻「平和学」を休止します。

2016年度以降入学者は副専攻「平和学」の修了認定を得られませんが、
副専攻「平和学」の科目の履修を歓迎します。
なお、3年次までに履修することが修了要件になっている
「平和学入門」の開講は2017年度までの予定です。
「平和学入門」、「平和と現代の国際(グローバル)安全保障論」、「開発と平和」等の科目は、非常勤講師予算を確保し、
Gコード科目として残していきたいと考えています(1単位の「平和学入門」は2単位の「平和学概論」に拡大予定。)。


2017年度の予定
  • 概ね2016年度と同じです。但し、クウォーター制導入により、開講時期が変わる科目が多くなったようです。
    また、退職教員の不補充が続いているため、開講されない科目が増えています。
  • 「平和学入門」等、昼休みに開講している科目は、クウォーター単位の開講に移行せず、
    2016年度までと同じく、学期単位の開講とし、開講学期・曜日・時間も変更していません。
  • 「平和学入門」は2017年度の開講をもって終了します。但し、外部講師予算が得られれば、2018年度から、Gコード科目「平和学概論」として拡大して開講したいと考えています。Gコード科目として開講することにより、本学の学生が科学としての平和学を学ぶ機会を拡大する一方で、実践的な内容である「平和を考える」の定員不足緩和にも役立つものと考えます。

    夏の集中講義

    いずれも終了しました。
  • 高橋敏哉・松陰大学准教授
    「平和と現代の国際(グローバル)安全保障論(Peace and Contemporary Security Studies)」
    (170Q0050)

    高橋先生の紹介のページ:
    http://www.shoin-u.ac.jp/univ/research/teacher/000680/

  • 蓮井誠一郎・茨城大学人文社会学部教授
    「開発と平和」
    (170Q0033)
    蓮井先生の紹介のページ:
    https://info.ibaraki.ac.jp/Profiles/6/0000515/profile.html

 

  • 副専攻科目(Qコード科目)のシラバスは印刷されず、インターネットでの提供だけです。副専攻「平和学」の全科目のシラバスは、このウェブサイトの「各科目へのリンクのページへ」中の「開講番号」をクリックすることで見られます
  • 2017年度の副専攻全体の紹介の冊子こちら。教育・学生支援機構のウェブサイトや学務情報システムの「ダウロンード」のページにも掲載されています。

  • 2011年5月24日、課題別副専攻「平和学」オリジナル・ページ(このページ)を開設しました。
  • 2011年5月24日、課題別副専攻「平和学」科目の「平和と現代の国際(グローバル)安全保障論」の履修者の自律的発展学習ためのページを開設しました。

2014年は第一次世界大戦勃発から100年、2015年は第二次大戦終結から70年です。第一次大戦を経験した人はほとんど亡くなり、第二次大戦経験者も少なくなりました。過去70年間、日本国内で戦乱は無いので、日本で生まれ育った学生にとって戦乱は想像し難いことかもしれません。しかし、1945年以降も、朝鮮半島、インドシナ等、日本のすぐ近くでも大きな戦乱により多くの人が苦しみ、その影響はまだ残っています。中東、東欧、旧ソ連、アフリカ等では、戦争や内戦がいつまでも終結しません。更に、カンボジア、ルワンダ他では、戦乱とは異なる形での大量虐殺が行われ、南西アジア、北アフリカ、西アフリカ等では、いわゆるテロリストが一般市民をも対象に殺戮を繰り返しています。このように、国家間の戦争に加え、内戦、そして必ずしも兵器によらない殺戮等が行われるようになり、世界では多くの人が亡くなったり、命を脅かされたりしています。世界の人々が国境を超えてますまず強く結びつき、依存し合っている現代において、70年間戦乱の無かった日本の人々にとって、ひとごとと放置できない問題です。


沖縄本郷南部に多数ある鍾乳洞の1つのアブチラガマ
本土攻撃を少しでも遅らせるために徹底抗戦を命じられ
た日本軍はこれら鍾乳洞に立てこもるなどしたが、爆弾
を撃ち込まれたり火炎放射器で焼かれたりしてほぼ全
滅した。しかし、アブチラガマは規模が大きかったこと等
により、日本軍が最南部に逃げた後、残っていた重症の
傷病兵や住民が生きながらえ、敗戦後に投降した。戦後
にゴミ捨て場等になっていたものを住民や市民団体が掘
り起こし、予約制で見学できるようにした。図の赤紫部分
は朝鮮人慰安婦がいた場所で、ひめゆり部隊は立ち入り
禁止となっていた。

「ベトナム戦争」中の戦闘で破壊された高校
(ベトナム中部、2009年)

インドシナ戦争取材中にアンコールワット
近くでポルポト派に殺された写真家
一ノ瀬泰造の現地の墓(2014年)

戦闘で破壊されたアパート
(ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル、2008年)

残された地雷や不発弾の数も
おびただしい。
(カンボジアの地雷博物館)

他方で、第二次大戦末期に広島と長崎で投下された核兵器は、その後、戦争での使用例は無いものの、米ソの対立の中で開発競争が進み、大量に蓄積されました。ソ連崩壊以後、両陣営による開発競争は無くなったものの、更なる高性能化が図られているばかりか、保有国が拡大しています。ひとたび使われれば極めて大きな犠牲を出す核兵器の廃絶も、依然として重大な課題です。


国連軍縮会議in新潟(2009年)

慰安婦問題、「領有権」問題等、1945年までの力による国家・人間集団関係の負の遺産の清算さえも残ったままです。

 戦争のない状態=「平和」と考えるひとが多いと思います。しかし、たんに戦争がない状態だけでは「平和」とはいえません。戦争がなくても、貧困、不正、差別、抑圧などが社会にある限り、人々は安心して暮らすことができず、これは「平和」ではありません。ノルウェーのヨハン・ガルトゥングは、貧困・差別・抑圧などを「構造的暴力」、直接的暴力だけでなく構造的暴力もない状態が「平和」なのだと定義しました。そして、世界の至る所に、そのような構造的暴力が見られます。日本社会にも、貧困から抜け出せない人たち、社会的出身や人種・国籍による差別、ジェンダー差別など、構造的暴力が見られます。日本国内にも「平和」でない状況が少なくありません。


脱北者が越える冬の豆満江
(2003年)

まだ深みに水のたまっている
乾季の始まりの川に
水を飲みに来た豚の親子(中央)。
しかし、住民も同じ水を飲む。
(ブルキナファソ、1996年)

校舎は父母がボランティアで
修理しているが、校長以外の
教員の配置されていない
マダガスカルの村の
小学校(2005年)

政権にとって危険とされた
知識人等が拘束され、
拷問を受けていた
カンボジアの施設(2013年)

大虐殺を行ったポルポト派幹部を裁く
カンボジア特別法廷(2014年)

住民が団結し、良質な編み物、
交代での民泊等により得た
現金収入で自宅につけられた
太陽光発電パネル
(チチカカ湖のペルー側にある
タキーレ島、1998年)

アンコールワット周辺で
土産物を売る子供たち
(2011年)

日中、大木の根本の祠に花を
ささげる人々。夜は路上生活者
が毛布にくるまって寝ていた。
(インド・ヴァラーナシ、1988年)
氷点下10度以下に下がる
冬のニューヨークの夜の公園のベンチや路上、
商店の軒先などでも、毛布にくるまって
寝ている路上生活者が大勢見られる。
無防備な黒人の青年が警察官に
銃で撃ち殺され、それに大勢が抗議する
という事件も繰り返されている。
グアンタナモ基地では、
拷問が繰り返されてきた。
高度成長により、「一億総中流」とされ、貧困問題はなくなったと日本人は思い込んでいた。しかし、実際には、それに取り残された人たちがいた。路上生活者等の貧困層のほとんどが、元々貧困問題に直面していた層であって、その貧困から抜け出せずにいる。更に、目につかない貧困層、住民票や更には国籍が無いために、医療、教育等、最低限の社会保障も受けられない人々がいる。
貧困にあえぐ人が暴力をふるうと思い込む人がいるが、路上生活者が石を投げつけられたり体に火をつけられたりして亡くなる事件はあっても、その逆の事件はないのが、日本以外を含めて事実である。自らの生活を良くする力を奪われている人たちが、悪者にされ、同時に、社会を良くするための議論や行動に参加することもできずにいる現実がある。
国連人権理事会の見解(2014年8月20日)は、
日本には多くの人権上の問題があると
している。
国境なき記者団による各国の報道の自由の
評価
(2015年版)では、日本は180か国中61位
であった。
日本の報道の自由についての国連人権理事会
の調査者の訪問を日本政府は拒んだ
(2015年12月)

開講科目の種類

課題別副専攻「平和学」では、

を開講して、世界や日本で人びとの平穏な生活が脅かされる状況を直視し、戦争のないことに加えて、人間の尊厳を回復できる国際社会の条件を広い観点から考えます「平和学」の履修により、世界の人たちのことを自分に関わることとして考えられる、21世紀にふさわしい国際人になってもらいたいと願っています。

到達目標

  1. 消極的平和を阻害する現状を認識し、その原因を考察できるようになる。
  2. 積極的平和を阻害する「構造的暴力」の現状を認識し、その原因を考察できるようになる。
  3. 平和・人権・開発問題の相互連関を認識できるようになる。
  4. 上記の認識・考察を踏まえ、積極的平和に向けて主体的に行動できるようになる。

履修のしかた

「副専攻」は、各学部の専攻課程に加えて修得することのできる追加的な専攻です。

12月7日(月)から1月14日(木)まで 学期末までに修了要件を満たす見込みの4年生が認定申請書を教務課に提出。
2月12日(金)まで 各副専攻委員会が審査。
2月19日 大学教育委員会副専攻部会が審査。
3月はじめ 全学教育機構部門連絡会議が審査。
3月上旬 大学教育委員会による認定(最終判断)。
3月11日(金)以降   副専攻認定者発表(学内掲示板・学務情報システム掲示板)
3月23日(水) 卒業式で副専攻認定証書を授与。

課題別副専攻「平和学」のためのQコード科目は、「平和学」の修得を目指していない学生の履修も歓迎します。

但し、

平和学入門」(前期月曜)、「平和学3年次演習」(通年火曜)、「平和学総合演習」(後期木曜)など、「平和学」の昼休みの授業は、昼食を取りながら履修できます。

これまでの副専攻「平和学」の修了認定者の数と所属学部

 年度  人数  認定者の所属学部
 2007年度  2  教育人間科学部、法学部
 2008年度  1  教育人間科学部
 2009年度  1  教育人間科学部
 2010年度  2  教育人間科学部、工学部
 2011年度 0  (途中放棄)
 2012年度 0  (2名(法学部及び経済学部)が申請したが、修了要件を満たさず。)
2013年度 1  法学部(別に1人(法学部)が要件を満たしたが、2014年度卒業予定のため、修了認定も2014年度の予定。)
2014年度 2 法学部(2013年度に修了要件を満たしていた学生)、人文学部(別に1人(人文学部)が事実上要件を満たしたが、2015年度卒業予定のため、修了認定も2015年度の予定。)
2015年度 3 2014年度に事実上要件を満たした1人を含め、5人が申請(人文学部2、教育学部1、農学部2)。2人は修了要件を満たさず。
ほかに2人が事実上要件を満たしたが、2016年度卒業予定のため、修了認定も2016年度の予定。
2016年度 2 2015年度末に事実上修了要件を満たしていた上記2名。いずれも法学部。
2017年度
2018年度

これまでの修了ペーパーのテーマ

副専攻「平和学」の修了認定要件の一つに、卒業論文の半分程度の分量(約1万字)の「修了ペーパー」の提出があります。2012年度までに提出されたペーパーは全て積極的平和に関わるものでしたが、2013年度には消極的平和に関わるペーパー1篇が提出され、2014年度のペーパーは全て消極的平和に関わるものでした。

課題別副専攻「平和学」連絡先

教務課副専攻担当
課題別副専攻「平和学」委員会代表: グローバル教育センター(2016年3月31日をもって国際センターは廃止されました。) 宮田春夫教授

資料

副専攻プログラム案内冊子2015年度版 (pdf, 約4.3MB。教育・学生支援機構。学務情報システムにも掲載されています。) (
2015年春の新入生向け副専攻ガイダンスでの教育・学生支援機構のパワーポイント(pdf、約3MB)
2015年春の既履修生向け副専攻ガイダンスでの教育・学生支援機構のパワーポイント(pdf、約1.8MB)
2013年4月の副専攻ガイダンスで配布した資料(pdf 約940KB) (副専攻「平和学」のポイントを6頁で紹介)

各科目へのリンクのページへ

2015年度版にアップデートした後アップデートできていません。

科目一覧と、各科目の履修者の自律的発展学習のためのページ(解説や資料のページ)へのリンク。学務情報システムのシラバスのページ、新潟大学の「研究者総覧」中の各科目担当教員の紹介ページ、担当教員個人のウェブサイトへのリンクもあります。副専攻「平和学」の全科目(Qコード科目及び副専攻「平和学」科目として指定されたその他の科目)の一覧とそれぞれのシラバスを見るのに便利です。

「平和と現代の国際(グローバル)安全保障論」履修者の自律的発展学習ためのページ

2011年5月24日開設。図解によるわかりやすい解説もあります。

平和学関係リンクのページへ


新規購入図書等のお知らせ

2017年度の「平和学総合演習」「修了ペーパー」の準備のため、次の図書を中央図書館に新たに入れました(2017年3月) 2016年度の「平和学入門」等のため、次の図書を中央図書館に新たに入れました(2016年6月)
2016年度の「平和学入門」の準備のため、次の図書を中央図書館に新たに入れました(2016年2月)
2015年度の「平和学総合演習」、「平和学3年次演習」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2015年12月)
他大学の平和学の教科書を中央図書館に入れました。平和学の概観を知るには良い参考になるでしょう。(2015年8月6日)

2014年度の「平和学3年次演習」、「平和学総合演習」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2015年2月27日)
2013-14年度の「平和学3年次演習」、「平和学総合演習」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2014年2月27日):
2013年度前期の「平和学入門」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2013年2月26日):
2012年度前期の「平和学入門」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入っていれました:
「平和学入門」関連で、2011年度には以下の推薦図書を中央図書館に新たに入れました。
2012年度に新規開講の毛利聡子先生による「NGOから見る国際関係―グローバル市民社会への視座関連の多数の推薦図書で、絶版でないものは図書館に入っています。在庫情報付き推薦図書リストはこちら(pdf、109KB、2013年2月26日改訂)
福島在住のルワンダ大虐殺体験者のKambenga Marie Louiseさん(NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長、福島市在住)の著書『空を見上げて―ルワンダの内戦そして希望―』(2010年7月1日発行、自費出版。500円。目次はこちら(pdf、83KB) (6月27日)
ルワンダの人々の生活、植民地住民どうしを争わせるためにベルギー人が生業区分であったものを「人種」として固定した事実、内戦勃発の事情、難民キャンプでの生活、日本でのJICA研修の時や難民キャンプの生活で気づかされた教育の重要性等。
副専攻「平和学」委員会代表・宮田がまとめて取り寄せました。孤児なども受け入れている彼女の学校の運営費になります。希望者はお知らせ下さい。なお、本学図書館にも1冊だけ寄贈してあります。
NPO法人ルワンダの教育を考える会の活動等については次のところを見て下さい。そこにある「ウムチョムイーザ学園」が、彼女がルワンダに作り、運営している学校です:
http://www.rwanda-npo.org/
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