新潟大学 デジタルことばの窓

ドイツ語を学んでみませんか!

ドイツ語ってなんだかかたくて、とっつきにくい感じがするんですが?

とんでもありません。それは偏見です。ためしに一度NHKのドイツ語講座を聴いてみてください。 意味は分からなくても、英語のように甘ったるくはないけど、表情豊かな良い響きが伝わってくるでしょう。 でもドイツ語にはかたいイメージがついていますよね? それは多分、明治以来ドイツ語が学問の言語として 大切な役割を果たしてきたことからくる印象ではないでしょうか。それはドイツ語の一面でしかありません。 もっとちがったドイツ語・ドイツ文化も知ってください。

ドイツ語と英語ではどちらがやさしいですか?

ドイツ語です。
ドイツ語の発音はもっともシンプルにできているもののひとつだと思いますよ。英語で綴りに苦労したことはありませんか? ドイツ語にはそんな苦労はありません。まるでローマ字を読むように発音して、それがそのまま立派なドイツ語になってくれるんです。 次の英語とドイツ語の発音(特に母音)を比べてみてください。ドイツ語のやさしさは一目瞭然でしょう。

英語 bible(バイブル) garden(ガードゥン) name(ネイム)
ドイツ語 Bibel(ビーベル) Garten(ガルテン) Name(ナーメ)

でも英語とドイツ語はもとをただすと西ゲルマン語から生まれた兄弟語なんです。 だから英語の単語を知っていると見当のつく単語がたくさんあって、英語を学んだあとドイツ語を学ぶと 覚える苦労も少なくてすみます。

日本語 飲む 牛乳 手 冬 家
英語 drink milk hand winter house
ドイツ語 trinken Milch Hand Winter Haus

また、英語を学んでいて、「はて主語は?目的語は?定動詞は?」と迷ったことはありませんか? ドイツ語に迷いはありません。主語には主語の、目的語には目的語の、あるいは定動詞には定動詞のしるしが ちゃんと眼に見えるようについているんですから。ちょうど日本語の「て、に、を、は」のようにつけられているんです。 語順にではなく「て、に、を、は」を頼りにする日本語にとって、ドイツ語はずっと身近な存在なんです。

ドイツ語を学ぶと特別に得るものはありますか?

もちろんです。音楽、演劇、文学、映画、哲学、科学、医学など、 ドイツの豊かな文化を知るのにドイツ語が大きな力になることは言うまでもありませんが、 ドイツはEUの中心的役割を果たしている国ですから、ヨーロッパ全域にわたってドイツ語は大切なことばになっています。