受講生の声

1・2年生対象
長期・企業実践型プログラムⅠ・Ⅱ

学科の講義の内容がどのように製造現場で役立っているか知りたい

2017.12.15

科目概要

 企業での実習と大学での学修支援を合わせた本格的な長期インターンシッププログラム。
 「Ⅱ」では夏期休業期間中に3-5週間程度の企業実習を行う(他大学の学生と一緒に実習を行う場合あり)。「Ⅰ」では「Ⅱ」の実習に参加することを前提として、企業研究・各自の目標設定と振り返り・汎用的能力養成等を大学で行う(企業訪問を行う場合あり)。「Ⅱ」の実習は就業体験にとどまらず、実際の業務や課題の調査・提案等を行う。実習後には成果報告会を実施する。なお企業実習の受入先は、新潟県内企業および主に首都圏の経済同友会会員所属企業があり、実習の一部は有償(もしくは交通費等の実費のみ支給)で行われる。
※「Ⅰ」「Ⅱ」を必ず合わせて受講

キーワード ※受講生があげたキーワード

経験 将来 挑戦 自身との向き合い 苦闘

スケジュール

平成29年度
受講決定まで
①説明会参加・履修登録、②応募シート提出、③面談、④受講者決定
事前学修
6月~7月(科目Ⅰ)大学での事前学修
 ・総合ガイダンス、先輩の体験談を聞く
 ・成長目標・行動指針の設定と受講生同士の相互フィードバック
 ・企業・業界研究、調査した内容のプレゼンテーション
 ・受入企業からの事前課題
 ・実践的マナー講座 など

学外学修
8月~9月(科目Ⅱ)実習(インターンシップ)
 学外学修先:JFEスチール株式会社 東日本製鉄所(神奈川県)
  ・鋼材の実機実験の補佐、実験結果のまとめと考察
  ・鋼材の洗浄液メーカーとの打ち合わせの立ち会い
  ・工場見学
事後学修
9月~11月(科目Ⅱ)
  事後学修(振り返り)、レポート作成、成果報告会
 

受講生の声(工学部 2年次)

1・2年生対象
長期・企業実践型プログラムⅠ・Ⅱ
授業をとったきっかけは何ですか?
4月に行われた工学部2年生向けのガイダンスで知りました。大企業の技術を知りたいと思い、参加を決意しました。また、学科で技術系と研究系のどちらかのコースを選ばなければいけなかったのですが、技術系はどんなことをするのか分からなかったこともあり、コース選択の参考にするために授業に参加しようと思いました。
学外学修先を選んだ理由は何ですか?
JFEスチール株式会社での実習は、自分が専攻する化学工学とも関係があり、鉄についても興味があったので選びました。また、一般的なインターシップで大手企業を希望しても、倍率が高くて受けることが難しい場合も多いので、大手企業であったことも選んだ理由のひとつです。
どのような活動をしましたか?
最初に会社を見学して鉄鋼を作る過程やどのようにして製品を製造しているかを見ました。また、配属された部署では実験を行っていたので、社員の方と一緒に実験の立ち会いと実験データの測定の補助をしました。実験のデータをまとめて部長や工場長に報告した後、最後に人事部の方とインターンシップで来ていた他大学の大学院1年生の方の前で成果を発表しました。
受講してみて良かった点は何ですか?
実際に化学の技術がどのように使われているかを知ることができ、学科のコース分けで技術コースを選ぶための決め手になりました。実習に行く前は、講義を受けていても講義を受ける意義を見いだせなかったのですが、講義で学んだことが企業で実際に使われていることがあり、将来役立つことがわかったので、講義を受けるときのモチベーションが上がりました。また、講義をしっかり受けようと思いました。
授業の中で大変だったことは何ですか?
事前学修では、毎週授業内容のレポートとニュース記事を要約して意見を書く課題があったのですが、課題の内容が濃い割に短く簡潔にまとめなければならず、すごく大変でした。私の実習先では仕事内容に関することを事前に通信教材を使って学習してくるという課題があったのですが、今まで勉強をしたことのない内容で、しかもテスト期間と重なっていたこともあったので、最後まで終わらせることができませんでした。でも、実際現場に行ってみて教材で見た機械があったので、事前に勉強しておいて良かったと思います。
また、実習先は県外の製造拠点だったので、会社の社員寮に泊まり、社員寮から工場まで毎日満員電車に乗って通勤したことはキツかったです。
担当教員はどのような人でしたか?
優しい人ですが、実習前の課題が提出期限までに終わらなかったときは、注意をされました。担当の先生からは、定期的に個別指導していただいたので、緩みがちだった気持ちを切り替えて実習に臨むことができました。熱意のあるすごくいい人です!
受け入れ先の方々はどのような人たちでしたか?
社員の方はとても歓迎してくれました!実験データの報告のときに、実験データの比較と考察がうまくまとめられていなかったところを部長から優しく指導をしていただきました。指導担当の方も本当に親切な方で、わからないことがあると課題以外でも何でも教えてくれました。新大OBの方もいらっしゃって、実習中にはいろいろな話をしてくれました!
今後に役立てたいことはありますか?
実験データが予想していた結果と違った場合でも、結果が出た原因をよく考察するようにしたいと思いました。今後、学科で実験をするときに、実習中に学んだことを生かしていきたいです。
どのような人におすすめですか?
・学科の講義の内容がどのように製造現場で役立っているか知りたい人
・大企業のインターンシップに参加したいと思っている人

後輩へのメッセージ ※受講学生アンケートより

・夏休みの期間をインターンに費やすには勇気がいるかもしれません。でも、1・2年生の今じゃないと学べないことを学べるインターンです。企業ではなく、自分を知るインターンだと思います。
・参加して後悔することは無いです。大学で学ぶ事ができないことで社会で必要なこと、求められることが何なのかを学ぶことができます。少しでもやりたい気持ちがあるのなら是非参加してほしいです。
・意識の高い仲間に囲まれて貴重な経験をすることができます。将来像を明確に出来るのでその後の大学生活にも大きく良い影響を及ぼすことは間違いありません。受講は必ずメリットになります。

担当教員からのメッセージ

 決して楽な授業ではなかったと思います。実習先の企業でも、普段の大学生活とは異なる環境の中で約1ヶ月間、ミッション達成のために試行錯誤し、社員の方からの厳しい指摘に悔しい思いをしたことも、自分の力不足を実感したこともあったでしょう。それでも、最後の成果報告会で、誰かの借り物の言葉ではなく、自分だけの経験から生み出した言葉で、これからの大学生活への意気込みを堂々と語る皆さんの姿がそこにありました。今後の活躍に、心から期待しています。

参考リンク