受講生の声

ダブルホーム活動演習

地域を知るにはネットの情報はほんの一握り

2017.11.09

科目概要

 本科目は、ダブルホーム制の活動地域である阿賀町をフィールドとして2泊3日の現地フィールドワークを含む演習を行う(全体で5日間の集中講義)。深く地域に関心をもち、地域とかかわる学生を育むことを目的とする。
 受講生はグループワークや現地でのフィールドワークを通して、課題解決力、コミュニケーション力、協働力、企画力などの汎用的能力を身につける。日本の過疎地域が抱えるさまざまな問題から自分なりの課題を発見し、その後の学修に主体的に取り組む契機となることを目指す。

スケジュール

平成28年度
事前学修
8 月8 日(月)…学習の到達目標の共有、チーム形成、実習地域とフィールドワークの
説明、事前課題(歴史年表づくり、調査項目、チームの目標と役割分担)の提示
9 月5 日(月)…フィールドワークの日程確認、事前課題とした歴史年表と調査項目の
共有と整理、フィールドワークの心構え、調査項目の再検討
学外学修
9 月6 日(火)…阿賀町全体と鹿瀬地域についての説明(阿賀町職員)、当麻地区観察調
査①、当麻地区住民へのグループヒアリング①②
9 月7 日(水)…当麻地区住民へのグループヒアリング③④、当麻地区観察調査②
9 月8 日(木)…報告会準備、リハーサル、地区住民への報告会
事後学修
9月9日(金)...フィールドワーク振り返り、地区住民へのお礼状作成、相互評価、自己評価

受講生の声(農学部 1年次)

ダブルホーム活動演習
授業をとったきっかけは何ですか?
ダブルホーム活動入門で知りました。
いつもダブルホーム活動で訪問している地域は町中なので、授業の実習場所である阿賀町当麻(たいま)集落のような違う特徴のある地域に行ってみたいと思いました。
あとは単位がほしかったし、受講しやすそうだったからです。
受講してみて良かった点は何ですか?
1年生だけの先輩がいない班で、プレゼンをするためのまとめをしなければならなかったので、発言すること、まとめることを自分たちでやるという意識は高まりました。
短期間で仕上げなければいけなかったので、頑張りやすかったです。
授業の中で大変だったことは何ですか?
学外学修の期間は地域の方へのインタビューからプレゼンまでを、2泊3日の間でやらなければいけなかったのでとても大変でした。プレゼン準備もどこから手をつけたらいいかわからなくなってしまうことがあって……。
夜中まで集落の地図を眺めながら真面目な話をしていました。この期間は寝られなかったですね笑
担当教員はどのような人でしたか?
優しい先生ばかりで、基本は学生がやりたいことを自由にやらせてもらいました。
程よい距離感だったと思います。
地域の方々はどのような人たちでしたか?
自分の住んでいる地域をなんとかしたいというやる気にあふれる人でした。
私たちがここを詳しく聞きたいと言うと、すぐ解説してくれて、とても活動しやすかったです。
フレンドリーで優しい方ばかりですよ!
今後に役立てたいことはありますか?
事前学修で集落の情報をインターネットで調べ、限界集落といわれていることを知りました。
限界集落と言われると、元気がない地域なのかなと思って学外学修に望みましたが、全くそんなことはなくて皆さん地域のためになにかしたいという想いにあふれる人たちでした。私はこの経験から、実際に地域に足を運び、地域の人と触れあわないと本当のことは分からない。インターネットの情報なんてほんの一握りにしか過ぎないのだと感じ、それだけで決めつけてしまうのではなく、情報収集をする際は、自分の目で見ること、他の手段も使用することを心掛けるようになりました。
あとは、プレゼン能力です。その後プレゼンをする機会があって、あの時やっておいて良かったなと思いました。
どのような人におすすめですか?
・ダブルホーム活動に参加している人
・リーダーシップを身につけたい人
・チャレンジ精神がある人
・プレゼン能力を上げたい人

担当教員からのメッセージ

地域で学修する時には、「困っている地域を助けてあげよう」と考えるのではなく、地域の人びとから学び、自分たちができることを一緒に考えていくことが大切です。今回の授業で、「実際に地域に足を運び、地域の人と触れあわないと本当のことは分からない」と実感したことは、とても大きな学びでしたね。表面的な情報があふれている現代だからこそ、自分の目で地域の現場を見て、深く知る経験は意味をもつと思います。

参考リンク